⒉竹久の自宅見聞
事務所からそう離れていない場所に竹久の自宅はあった。
君たちは竹久に連れられ(もしくは竹久から渡された地図を頼りに)この場所を訪れる。
大きくそして綺麗に整った佇まいの建物から溢れる気配は、竹久が趣味で収集している品に囲まれ生活しているのだろうことを感じさせた。
(竹久に連れられて自宅を訪れたとき)
「こちらです、どうぞ」
(地図を頼りに竹久の家を訪ねたとき)
「探偵さん方、いらっしゃいませ。どうぞお入りになってください」
竹久はそう言って君たちを自宅へと招き入れる。
建物の中も外からの印象と変わりなく綺麗に整った印象を受けるだろう。
多くの調度品が並べられているが、それらは過度な主張をすることなくそこにあるのだ。
絵画に書籍、そういったものが多く見受けられ君たちのことを出迎えた。
「保管庫はこちらになります」
竹久は君たちを先導して歩く。
廊下を少し歩いていくと、明らかに周りの内装とは異なる分厚く頑丈そうな扉が姿を現した。
竹久は鍵を取り出して、複数の錠をひとつまたひとつと外していく。
ゆっくりと開かれた扉の奥は薄暗く、奥を見通すことはできない。
「灯りをつけますね」
そう言って竹久はかちりと照明をつけた。
部屋にはいくつかの小さな金庫が置かれている。そのうちのひとつが開け放たれたままになっており、中はもぬけの空だ。
「ここにご相談した本をしまっていました。もちろん、鍵をかけて」
<目星><アイデア>
【目星成功情報】
開け放たれた金庫の鍵は傷ついていない。強引にこじ開けられたということではないようだ。
【目星失敗情報】
目の前にあるのは何の変哲もない金庫だ。
【アイデア成功情報】
周りが荒らされた様子もないため、犯人の狙いはここに収められていた呪いの本だったと思いつく。
【アイデア失敗情報】
特に周りに荒らされた形跡はなさそうだ。
(RP)
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竹久の対応
(保管庫や金庫の鍵について尋ねられたとき)
「今使った鍵以外のものはありません。……ですが、この鍵の保管状況を知っている人間なら一人だけ。荒畑という私の友人です」
(荒畑氏について尋ねられたとき)
「彼はなかなかに世話焼きな人でして、独り身でこのような骨董品を収集している私を心配しながら管理を手伝ってくれていたのです」
「なので、彼であれば私の持っている鍵の管理場所などは全て知っています」
「ただ、ここ数日は連絡が取れなくなっていまして。自宅も訪ねてみましたが鍵がかかったままでした。人の気配もなくて、困惑をしています」
※KP向け:荒畑の自宅へ行きたいという要望があった場合、いくこと自体はできますが竹久の言葉の通りに鍵がかかっています。強行突破を敢行したところで、荒畑は何も残していないので何の変哲のない一軒家をただ訪れるのみになります。
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保管庫と金庫を確認し、君たちと竹久は言葉を交わす。
しばらくして竹久はまた口を開いた。
「私の家でわかることはこれくらいのものです」
少し申し訳なさそうに視線を落とす。
「こんな状況なので、私もすっかりお手上げでして……やはり本が本当に呪いの本であればその所在が一番心配ではあるのですが、荒畑のことも心配で」
「もしお調べいただいている中で、荒畑のことが分かればそれも教えてはいただけませんか」
(教えると伝える)
「ありがとうございます」
そう言って竹久は微笑んだ。
(教えるとは伝えない)
「そうですね、今回の依頼には含まれないことです。忘れてください」
そう言って竹久は申し訳なさそうに頭を下げた。
「では、依頼の方ですが。どうか、よろしくお願いします」
竹久はそう言うと君たちを見送ることだろう。
