⒈本を探してはいただけませんか
足音が響く。
どんどんと近づいてきた足音は、君たちの事務所の前でぴたりと止まった。
そして事務所の扉を叩く音が鳴る。
扉を開けば、そこには一人の男が立っていた。
「すみません、こちらは<HO私立探偵>さんの事務所で間違いないでしょうか?」
灰色のスーツを着込み、色の揃った帽子を被った中年の男は柔和な表情に丁寧な口調で尋ねる。
(RP)
「私は竹久と申します。<HO私立探偵>さんに依頼したいことがありまして、引き受けていただけるとありがたいのですが、お話だけでも聞いていただけますか……」
竹久と名乗った男は、そう言って少し間を置いてから再び口を開いた。
「本を探してはいただけないでしょうか」
「本、と言っても一般的に流通しているものではもちろんありません。言ってしまえば『呪いの書』と呼ばれるような代物なのです」
(RP)
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竹久の対応
(呪いの書をどこで手に入れたのかと尋ねられたとき)
「知人から譲り受けたのです。骨董品を集めることを趣味としていまして、その関係で勧めていただきました。譲り受けた際にはいわくつきというような話ではなかったのですが……」
(知人についてを尋ねられたとき)
「泉という骨董品収集仲間です。お話を聞かれたいのであれば、街のはずれに住んでいますので訪ねてみてください」
(呪いの書の呪いの詳細について尋ねられたとき)
「正しい形で本を保管していないと、本の持ち主とその周りの人々が次々と失踪していくのだそうです。実際にそういった状況を目にしたわけではないので、伝聞のお話のみで申し訳ありません」
(本の保管方法について尋ねられたとき)
「必ず開くことのないように封をして、さらに木箱へ収めて封をするというものだそうです。といっても本そのものは改めずじまいでしたので伝聞の形ではありますが」
(どうして呪いの書だとわかったのかを尋ねられたとき)
「譲り受けた箱に題名が記載されていたのです。『異次元ノ色彩』というもので、覚えのないものでしたので調べてみたところ、そういう噂があるとわかりました。本を譲ってくれた知人とも確認をしていわくつきの本だったことがわかったのです」
(本がなくなったときの状況を尋ねられたとき)
「いつものように保管庫に入れておいたはずなのですが……朝にはなくなっていました。手がかりも特になく、どうしようもなくて」
(現場を確認させて欲しいと言われたとき)
「もちろんご確認をいただいて構いません」
※KP向け:知人と本の譲り主情報は探索に関わるので必ず提示してください。
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一通り依頼についてを話してから竹久は居住まいを正して再び口を開く。
「危険のある可能性のあるものですし、お引き受けいただけるのであれば前金を百万と成功報酬で二百万。合計で三百万というところでいかがでしょうか」
君たちが引き受けることを伝えると、竹久は安堵した表情を見せてから「ありがとうございます」と頭を下げた。
竹久は言葉の通りに前金として百万円と記した小切手を置くと、よろしくお願いしますともう一度頭を下げる。
「やはり現場をご覧になりたいのではないでしょうか。ご都合がよろしければ、自宅にご案内しますが……」
そう言って竹久は君たちの様子を伺う。
(連れていって欲しいと伝えたとき)
「わかりました、ご案内します」
竹久は頷いてから歩き出す。君たちもその後ろへ従って竹久の自宅を目指すことだろう。
(後で行きますと伝えたとき)
「わかりました、いつでもどうぞ」
竹久はそう答えると、君たちに自宅の位置を記した地図を渡してくる。
そしてそのまま一人、事務所を後にした。
※KP向け:後で行くを選択している場合は、竹久宅と泉宅とのどちらへ向かうかを確認してください。
