CoC6「街は霧に沈みゆくか」 - 4/8

2 霧と神の信奉者は狂信する

ざわめく人々が見上げているのは、マンションの屋上だ。
そこには人が立っていて、手すりから身を乗り出している。今にも落下していってしまいそうなほどの位置で、どこか悠々としたようでもあるその人はあまりにも危うい存在に思えた。
人々の焦る間にもざわめきは大きくなる一方で、マンションの下にはどんどん人が集まってきているようだった。
警察も駆けつけ、場は騒然としている。
なんの前触れもなくマンションの屋上に立っていた人がふわりと浮く。
まるで空を飛ぼうとでもするが如く軽やかに。しかし実際は重力に従い下へ下へと落ちていく。
あたりのざわめきは金切声にも似た悲鳴に変わる。
次の瞬間には重く鈍い音が響いた。
人の死の瞬間を目撃したことによりSANチェック<1/1d3>
 
外は相変わらず騒然としていて、サイレンの音も聞こえてくる。
場に集う人々からはどよめきと恐怖の色がありありと伝わってくるようだった。
テレビのニュースが先ほどの事件のことを速報で伝えている。
「屋上に立ったまましばらくして、突然飛び降りたとのことです。説得を試みた方もいたようですが、聞く耳を持たなかったという情報もあります」
 
<聞き耳>
【聞き耳成功情報】
外からは相変わらずざわざわといろんな音が聞こえてくるが、先までとは少し様子が変わってきているようだ。
「これは始まりに過ぎない!」
「この霧は新たな世界への導きであり、神の到来の予兆なのだ!」
「神を信じれば、救われる! 死によって救済がもたらされるのだ!」
あまりにも狂信的な、君たちからしてみれば暴論が繰り広げられていた。
これを表立って否定する者は存在しない。それは狂気の体現のようでもあった。
狂気を目の当たりにしたことによりSANチェック<0/1>
【聞き耳失敗情報】
外からは相変わらずざわざわといろんな音が聞こえてくるが、先までよりも一層騒がしさを感じる。
 
やがて店には白いローブにフードを目深に被った、みるからに胡散臭い人物たちが入り込んできた。
「霧と神は同義なり。我らの同胞となって、希望ある死を迎えよう!」
彼らは口々にそう言って、店の客たちを強引に連れて行こうとしている。
 
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