霹靂一閃

 静寂を切り裂くのは鋭い呼吸の音だった。
 存在そのものがまるで刃のように鋭く、研ぎ澄まされていく。重心の低い構えは、自身をその足をもって打ち出そうという圧倒的な気迫を感じさせた。
 そして雷鳴にも似た轟音と共に、かの身は真っ直ぐにその目標を貫き穿つ。
 目で追うことなど到底出来ない、それは神速だった。