行孝は最初はもっとソフトな人あたりになるかもしれなかったのです。
そのうちいや違うわこれ……ってなったところで描いてもらった表情差分から方向性が定まりました。
初めからいちらん→ばつきみのルートは決まっていたので、何にせよすけべには持っていけるポテンシャルを考えておかないと……みたいなところはあったんですけれど、キャラにあんましレール引きたくはなくて。
ばつきみの真相に「誰でもいいから体を重ねたい」と「誰とも体を重ねたくない」と「相手を蹂躙したい」のいずれかだったと提示があるのは分かっていましたので、最初にはならんのはほぼ確にしても後ろふたつにはなるやろ、走れといちらんに放り込みました。
RPしてみないと分からんところもあるしな〜ってのが正直ありましたしね。
そもそもこの人の過去、割と壮絶めなんだってところがまた問題なんですよね。
大きな事故に遭って生死を彷徨ったとき、家族にたくさん心配をかけてしまったこんな顔をさせたいわけではないって思ってたんです。
結果として今も生きていて、自由奔放に生きてるように見えるんですけど……この行動そのものが不器用すぎる行孝のある種の優しさだったり。
心配をかけないように、もうあんな顔をさせないようにどうしたらいいだろうと考えて、自分の感情を一部殺すっていうのかな……意図してアウトプットしない感情を作っているんです。自分自身に関するところなんですけど。
客観性があると感じることか、相手と距離を置くための感情がともなう主観以外は、よっぽどのこどがない限りは触れません。
例えば不安とか心配とかみたいなネガティブ面もそうですが、友情や愛情みたいなポジティブなところも触れないようにしています。
こういう感情って表現すると人間同士の距離が縮まりがちなので、行孝の思うところには真っ向から反する結果を生み出しかねないのです。
心配をかけない方法を、人間との距離を縮めずにある程度以上の親しい人間を作らないこととして必要以上に誰かと関わらないということをしていました。
とは言っても友達はいないわけではないですけど。
特に仕事関係は自分の過去が連想されることもあっていっそう慎重。加えて外付けアイデンティティという面倒を装備してたので……。
それ故に今の仕事をしていて相棒が長続きすることもなく、一人でやりたいようにやってきた。けど和真くんがやってきて、当たり前のようにいるって結構実は行孝としては大きな出来事でした。
そんなこんなでいちらんのシナリオへほうりこんでみたのですけれど……
割と唯我独尊とかそんな雰囲気だったんですが(実際そういう面はあると思う)思ったより、和真くんに対して好意的(行孝としてはかなり)でした。
お?って思ってといると、いちらんで相手を庇うシーンがきました。
セッション時に持つものと持たざるものが行動するときに、持つものが行動する必要があると思っているところがあると言っていたのですが、それはそうなんですわ。
そうじゃなきゃ、こんなめんどくさ男が組織になんて所属しないし。
けど、それはそれとしてほんの少しでも本人の思いというか守りたいと願って体を前に出したところもなくはない。雀の涙レベルだったけど。
この出来事の後、シナリオではひと月ほどあきます。
その間にお家上がってお世話してくれる和真くんの話をしていて、どんどん頻度下がりそうって言ってたんですよね。
もちろん、自分でやるしあんまり人に干渉されたくないもあるけど……この辺で感情がもにょもにょしだしたんですよ。
親でさえ突き放すことでしか優しさを示せない人が、でっかい優しさ受けて無事死亡……じゃないですけど、これまでとは少し別の立ち位置で和真くんを認識し始めた瞬間でした。
本人はあんまり分からないんです。けど、これまでよりも少し気にかかる。そんな何かが始まりました。
だからというかなんというか、心なしか和真くんに対して意外と肯定的な言葉をなげかけたりします。この人の当たり前だった独りを崩した功績みたいなところがあります。
いちらんでは最後の最後に至るまでこの感じした。
そういう〝好意〟そのものは認識せず自認に至りもしていませんか、なにかへの変化は認識しているので半自覚ってところですかね。
で、変化からからくるらしくない行動、思考、言動は見せないようにとしています。今を変えてしまうのもまた望まない結末なので。
心の底にある気づいてはいない自覚のない気持ちを、ミ=ゴに拾われる形になりました。
だから〝中にある、持っているものが発端〟ということなんです。うわぁ笑
氷山の一角の如し、ちらりと見えた感情を拾い取られてしまったと。
ちなみに自分では和真くんに対して<魅了>を使っていません。流石にそこまでは自分でやれないし、そもそも行孝は和真くんに〝好き〟や〝大切〟を感じているので奥底に蹂躙の欲求は毛ほどはあれどそこまでです。
なのでミ=ゴが和真くんの方へ働きかけて結果として誘惑された格好になりますかね!
どんな言葉だったのかは、和真くんの親御さんの方が分からないとおっしゃられていたので不明ですけど、どんなでも誘惑の言葉を受けると無自覚の部分がゾクッときただろうことだけは確かです。
それでも、基本は〝このまま〟の関係でいたいというのが行孝の正直な気持ちなんですよ……伝えると今が変わってしまう、あの日のような後悔はしたくない。
ばつきみがなければ一端すらも出なかった気持ちというか、墓まで持っていく所存くらいのやつです。
しかしまぁ、それはそれとして、DT卒業でもあるあの行為はかなり良かったですってよ!(最低の落とし所)×しくしてと君が言ったから
