花冷え2023年1月

結局、オスカーにとってミオが世界だったんだよなぁと改めて。
彼はどこでも多分そつなくやれる人間ではあるけれど、ミオくんの存在はそれを動けなくさせるほどに大きくて、大事だった。
あとオスカーがミオくんに大好きっていえなかったのは、最後の最後までもしも本当に自分の記憶がないまま全部覚えてるままでミオくんがここにいるなら枷になってしまうなとか考えてたからです。
どうやらあのハグは堪えきれなくなっちゃったってことらしい。
頭いいくせに自分のことが下手くそ。
自分が絡むと自分のことを相手の中に残しておきたくなくて仕方がないのだよなぁ。君はそういう奴よ。
一人で3周くらいして悶々とするだけはある。

 

 

オスカーは色々とガバガバなところがあるんだけど、そもそもその理由って全部記憶の喪失に引っ掛けてあるのです。
基本的に食べ物に嫌いなものがないのは、根本の彼自身がまぁそこまで好き嫌いしないって面もあるのですけれど、その感覚を持っていてもいい思い出がないとか、あの時美味しく感じられなかったとか、味覚の記憶って存外多くて。それを引き継いでいないから、概ね美味しく食べられちゃう。
大体笑顔なのは割とあっけらかんとしてたり、過去よりも現在と未来!って言い切れちゃうところがあるから、結局のところ大体を笑い飛ばせてしまう。けれど、その裏にはちょっとだけ記憶がないということに対して思うところがあったり、昔を覚えてる人をほんの少し羨んでいたりする。
本当は怖いのです、この人、記憶がない自分が存在しているということが。その存在が影響を及ぼしたにもかかわらず、自分は何も知らずに生きているということが。
シナリオの池の向こう岸の小さな家で、ミオくんに「綺麗だ」とかつて伝えたのはオスカーだったってくだりになった時は嬉しい反面怖かった。だって覚えていない自分の言動がこんなにもミオくんに影響を及ぼしている、自分は覚えていなかったのに。
ただ、この時自分の気持ちはずっと変わらないのだろうという確信めいたことも感じていて、シナリオ後半は自分の中にある矛盾との葛藤を続けてました。記憶喪失でも根本が変わらないということと、記憶喪失だからこそ知らずのうちに及ぼす影響の間での葛藤。
けれどミオくんが綺麗だと、大事だと、好きだと、思えば思う分だけ必死になって頑張る。雷の落ちた日の離れ離れになった手を必死に探してもう一度握った瞬間はただただ安堵の気持ちだけだったな。
彼らはそれぞれの形で永遠になることを選択したけれど、精一杯生きた証なんだろうな。

オスカーは一応イメソンがある。
キャラシ提出の段階で書き添えていたけれど、これはメンタリティ的なところで少し合うかなと思った程度。
しかしまぁ、終わってみると存外合致率がすごくて……これはイメソン選びできる人だと胸を張ってもいいんじゃないかしらなんて思ったりしました。

誰にも見られず咲く花は
無償の愛
密やかな 優しさは
人知れず 咲いて 散る

というところだったり

忘れ去られた
君が開く 運命の本

なんてあたりはすごく突き刺さるものがあったので。

あと超絶余談な名前について。
オスカー・ウィルソン(Oscar Wilson)
→オスカー:愛する人へ
ウィルソン:欲望
の意味を持たせて名前をつけました。ピッタリじゃん、笑うよねw

 

 

花冷え自陣がもし[パロや転生になった時、今回のことを覚えてるとオスカーは思い切り切り込んでいくようになると思う

今回のことを覚えてると、そういう側面があると断片的でも知ることになるので、同じ鉄を踏まないように全力を尽くす気がする。
言い方は「大丈夫?」とか「本当に?」とか「無理してない?」とかだけど、視線めちゃくちゃ真っ直ぐだし、なんならバグりきった距離感で見つめてるかも。

書きながら思う、APP16のガン見ってヤバそう笑