海枯れ HO1の話

というか、自分とこの子の死ぬ理由についての独白、ですね。

 

わたくしは鳥籠の鳥。
おとうさまとおかあさま、二人の籠の鳥。
二人のために囀って、二人が望むかたちで生きること。
ただそれだけを求められてきた。
大空へ羽ばたくことも許されず、新しい地へ飛び出すことも許されず。
生きて、生きて、生き続けても籠の中。

わたくしは鳥籠の鳥。
おとうさまとおかあさまが望むかたちでいることでしか、生きることを認めてもらえない羽根をもがれた鳥。
いつか自由に大空を飛びたくて、いつか自由に気の向くままにいろんな場所を見てみたくてこの無意な生に意味はあるの?

わたくしは──わたくし。
人間で、自由で、誰かの思い通りになんて本当はなりたくなくて。
だからわたくしは、せめてこの命をわたくしの手で消すと決めた。
それはわたくしに出来る自由だから。