オスカーの小話

感想の時に書いた小話の間に挟まればいいな!の話。
意識飛ぶ瞬間くらい。

〝おやすみ〟
一週間、一日の終わりにキミに告げたことを覚えている言葉。
あの日を境に、特別な意味をなくした言葉。
やっぱりキミがいないと、オレは、無理だよ。
キミのことをオレは覚えてなかったけど、やっぱりオレはキミが好きで──全てが綺麗だと思ったんだ。
なのにオレはやっぱり忘れてしまう。
キミにあの一週間のオレをあげて、全部忘れて生きてた。記憶の喪失は残酷で、容赦がない。
こんなに大切で、こんなに好きで、こんなに愛していたって、全てをなくしてしまう。
なくしたくなんて、ないのに。
もっとキミと一緒にいたかった。もっとキミと話をしたかった。もっとキミと──生きたかった。

「ねぇ、ミオ。会いたいよ」
声にならない声は既にいない彼を求めて、空高く舞い上がる。
──永遠になるオレを、許してね。