自分はきっと、手のかかる年下だと思われているだろう。
きちんとしようと思った頃から、ずっと環はどこかでそう思っていた。
だが目の前の壮五は言う。
『格好良い』と。
そわそわとした落ち着かない動作、交差するようで逸れる視線、その全てが今しがたの言葉を嘘ではないと伝えてくる。
まさかそんな、と思った。
けれど偽りなんてそこにはない。
嬉しいやら恥ずかしいやら、多くの感情が環の中で溢れて混ざりあっていく。
「そーちゃん、ほんとにそう思うん?」
問いかけてみれば壮五が照れくさそうな表情で、しかしエンジン全開で環の魅力について語り出すものだから、大慌てで口を塞いだ。
距離が近くなる。仕事でならいつも通りの距離だが、いつもと違う何かがある──気がした。
