妙なまでに落ち着かず、半端な睡眠と覚醒を繰り返す。
住まいが変わって少なからず落ち着いたと自分自身では思っていたため複雑さを感じるが、身体が落ち着きを覚えるまでに至っていないことは間違いない。
まだ慣れきってはいない部屋の窓から空を見れば、闇が少し白んでいる。どうやら夜明けの近い時間らしい。
今から寝直すか、もう起きておいて朝を迎えてしまうのか、どうしたものかと思案する。
とは言ったところで、すっかりと頭が覚醒してしまっており、すぐに再び眠ることは難しいだろう状態に自身が陥っていることもまた確かだった。
「起きておくしかないかぁ」
そう独りごちる。
誰も答えない声が部屋に反響して、虚しさばかりを運んできた。
自分はまるで凍て蝶のごとしだ、そんなふうに考えてしまう。
全てのことは間違いでろくに動くことすらままならない。やっとのことで緩慢な動きをしたとて、世界への影響は何もないのだ。全ては瑣末なことで、自分は瑣末なものだと、思考は瞬く間にネガティブに飛躍する。
本当はそんな自分のままで終わりたくなんてないのだが、すっかり癖づいてしまった思考は終わりにむけて羽ばたいてしまうのだ。
自身はどれだけ前向きに見積もっても不要な存在に思えたし、誰かのためにしか頑張ることも出来やしない。
自分の不器用さに嫌気が差すばかりだが、立ち止まってみても何も変わりはしなかった。
終わりの見えぬ回廊、ゆっくり息の根を止められていくような世界。
それでも生きなければならない。
死ぬつもりなんて、ないのだから。
