「PYX -濁流は無知-」感想と小話

2話目です。前話は半テキだったのですが、ここからはボイセでした。張り切っていこう!
ニャルになっちゃった☆けどそれを忘れてるぞ、というひよですが……目の前に人が降ってきて死んだのによみがえってそれが三葉さんで!?
始まった途端に渋滞w何かトランクも降ってくるし、どういうこと?笑
自由の牢獄、ニャルラトホテプの雛、そして前回から登場しているあれで全力で走り続けるってやつ。
この主は何を求めているのだろう。ひよは一体何を求められているのだろうか……こういうのが出てきちゃうと漠然とは自分のおかしいところがわかっちゃったりするわけですよね……
病院に行ってみたところでこれといって何かがわかるわけでもなく、薬を処方してもらってそれでおしまい。新種の真菌ってやつに感染してるけど、できることはないらしい。
何も解決なんてしないんだけど、不可解な現象なんだからそれはそうなんだよなぁ!困ったもんだ。
接触感染するから気をつけろって言われるんだけどね……これってどの程度接触したら感染するのだろうかと思ったり、そもそも今の状態のひよにはどの程度影響があるんだろう。むしろないのか?とか考えてましたね。
調べ物をしてみたり、なんか探してみたりしても序盤故の情報がまだ結合しない。それはそうだ。
夜になると抱きしめさせてくれとうわごとのような様子で頼まれ、断ったら外に行くっていうからやっぱり示唆されてる可能性的にそれは……ってなって了承したんですけど、やっぱニャルになってるからね、特に問題はないのです。
それで一時的にはことなきを得て進んでいくのですけれど……翌日は朝っぱらから殺伐としてるんですよねぇ……
真菌の被害、えぐいくらいに広まってて昨日の晩に三葉さんいかせてたらやばかったな!?ってなりましたね。
映画監督さん(よく言えばフランク、悪く言えば態度がクソ軽胡散臭い)に前日今回の件について話をしようと取り付けていたので、街の様子に戦々恐々としながらも話を聞いてみようとしたら……行き先がもうなんかすごいことになってて、これ入れなくね?なんですよ
声かけてくれた子役のお嬢さんに連れて行ってもらいました。
彼女はとても自信家な印象で、実際売り出し中の子役さんなので可愛らしいんですよね。
件の映画監督さんのところにいくのをスムーズにしてくれて(その子の次の出演作がその映画監督の新作だったそうで)話は聞けたんだけど、まぁ、そんな気がした……
わーいみるみるゾンビ映画みたいになってきたぞぉ☆お約束の展開で大盛り上がりです、私が。ひよはもう必死です、子役のお嬢さん連れて三葉さんと全力ダッシュ!
子役ちゃんのマネージャーさんの登場により、車に乗り込んで難を逃れました。足確保()
マネージャーさんと一旦退避してから、頼れるらしい探偵さんと協力してみたり、寝て起きたら三葉さんおらん!?!?ってなったり、色々ありましたけど。
自分宛なのかいまいちわからないメッセージが出てきたりして結局はミスライムのカタコンベへと至るって流れでした。
メッセージも自分宛で、そこには世界を作り変えようぜ!って言ってくるやつと三葉さん(もう全然正気じゃない)がいたと。
そして大事件です。
でかいSANC失敗して、一気にSAN0になった!!!!!!
ニャルだからSANなくても動けるとのことで動き続けてはいたんですけど、確定失敗のSANCくるたびにでかい値でSANはマイナスへ……怖いって。
KPに人間への興味無くなっちゃってるんじゃないかな、と言われて嬉々としてRPしてましたね。
いつものひよは結構人懐っこい大型わんこ的な人なのですけど、邪神のひよはすごく淡々としていて薄く冷たい言葉を喋る感じでした。愛想を全部削ぎ落とす感じ。
……楽しかった笑
結局、SANはそのままだったけど(ここはPLがPCに引っ張られすぎて大暴走してしまったのでKPにめちゃくちゃ感謝)最終的には相手の誘いを断って、手に入れた呪文を使ったりとかしてたら宇宙に行って終わりました。なお、三葉さんは宝石みたいなものになっています。
なんぞ!?!?!?
これ、連続でやってなかったら大混乱だったと思う……待て次回の引きが良すぎるのよ……
ありがとう、このシナリオとても好きです。
無事(SANは全く無事ではないけれど)次章へ進めるとのことだったので、そのままレッツゴーしました。
次のシナリオ感想へ続く!

 

以下は小話
身体の末端から芯に至るまで、その全てにおぞましく冷たい何かが駆け巡る。
自分は一体何者なのか、それすらわからない。意識は暗く冷たいところに押し込められて、光は閉ざされてしまった。

──どうしてオレは、こんなことになっているんだ?

そんな疑問に答えはない。
ただただ何もわからない、だが何かを叶えようとしてはずだ。何かに手を伸ばしたはずだ。
走り続けなければならなかった。はずだ。
だがそこに道はなく、光もなく、冷たい闇があるだけ。
そして遠くからうっすらと聴こえてくる声が、全てに興味を失い冷淡にただ言葉を紡いでいることが、かろうじて認識できた。その程度しかなかった。
『──俺の可能性ってとこか』
『そういうことになる』
どれもこれも同じ声ばかりなのだが、片や冷たく突き放すような声で話し、片や無機質な声で話している。
淡々とした語り口たちは、どちらが主導していたとしてもあまりいいことは起こらないように感じられた。
うっすら遠い声に手を伸ばしてみる。口を開いてみても声が届いているのかすらわからない。
その全ては闇の中。
何にも自分は、届かない。
陽和の中に影を落としたのは諦念だ。もう足掻くことすら許されないのだろうかと、そんな思いが渦を巻く。

──こんなはずじゃなかった。こんなつもりじゃなかった。

ただ苦しく、後悔はそこにある。それでももう諦めるしかないのだろうと陽和は瞼を閉じた。
暗闇ゆえ、本当は開いてすらいなかったのかもしれないがそれもわからない。
ほんの少しの音だけがかろうじて陽和を外の世界と繋ぎ止めているが、それもほぼないというに等しいものだ。何もない暗闇、ないに等しい音と視覚、その全てが陽和に等しく襲いかかって正気を奪い去ろうとしてくる。
実際、現実と対面しているのは自分であって自分でないというなんとも不可思議な状態の自分自身だ。
もしかすると、あのニャルラトホテプとやらが表立っているのではないか。そんなことを考えるだけで恐ろしくてたまらなかった。
自分と同じ声をした者の声がする。
『それなら、お前と世界を造るのも悪くはないかもしれないな』
冷たい声、全てに対して興味も何もない声が得体の知れない何か同士で世界を作り替えようとしていた。
そんなことを許してしまえば、世界はおかしくなってしまうだろう。様子のおかしい三葉だってどうなってしまうか分からない。
大切な一緒に歩んできた仲間である三葉を失うことも、自分達が生きている世界を失うことも、陽和からすれば本意なことなど一つもありはしなかった。
「だめだ! その選択は! しちゃだめだ!」
うっすらと見える光にむかって吠えるが如く陽和は叫ぶ。届かないかも知れない、だがそんなことはどうでもいい。
何かしなければ、走り続けなければ、何も変わりはしないのだ。
叫び続ける陽和の声に、小さな光は明滅した。

 

人間というものは、いかに小さな存在だろうか。
ほんの少しの揺らぎから一人で壊れて消えていくのだ。ただそれだけだ。
だが、神格を持つものもまた、小さな存在であると人間は知りもしないだろうことを思う。
厳密に言えば、自分の今の存在は人間だ。少なくとも限りなく人間に近い存在であることは間違いない。
押し込められていた感覚の解放は、突然に訪れた。
優位性が反転した、というのが一番正しい言葉かも知れない。
この身体を持つ〝陽和〟の存在は小さく、冷たくなっていく。
人間には耐え難いものを直視しきれなかったと言ったところだろうか。弱小にして矮小なものの意識に変わり表層へと浮き上がった。
人の器の中に収められた邪なる神、その雛。
冷え切った感情と感覚は、全てを冷淡に見つめる。
人間も、神も、どうでもよかった。
自分自身ですらもどうでもいい。
そう思った、はずだった。
何をみても何も動かない。そもそも感情なんてものはこの身体の中にはあっても〝自分〟という存在には持ち合わせのないものなのかも知れない。
そう思うほどに何をみても、何も感じなかった。

──あいつの言うように、唆されてやってもいいのかも知れない。

誘われるがままにそんなことを思う。
目の前で壊れたような姿を見せる〝陽和〟の大切な人間は、このままでは救うことは難しいだろうと思われた。
不可能ではないのだろうが、それをしてやる義理もない。
この世界をこの手で作ること自体にも興味はなかったが、乗ってみるのも悪くない気がした。その程度の違いだ。
だが内側から小さいが確かに声がする。
それはひたすらに「だめだ! その選択は! しちゃだめだ!」と叫んでいた。
「なるほど……」
小さく呟いてから考える。
このがむしゃらな望みは悪くない、と。
「……残念だが、その選択もできないな。俺の中の何かがそれは駄目だと言っている」
口をついて言葉が落ちる。ただの酔狂でただの道楽。
それでも、退屈をすることを思えば余程、がむしゃらに足掻く様の方が楽しめると言うものだ。
目の前の存在は残念がる様子もなく、しかし残念がった言葉を投げて寄越す。
自分も大概だな、そんなことを思いながら〝陽和〟の望むことを実現してやるべく動き出した。