誘っていただいて継続で行って来ました。
KPの誘い文句「ちょっと確定で腕とか足とか落ちるシナリオがあるんだけど、行かない?」
え、なんて?
もう大爆笑でした。まぁ、義手義足つければいいじゃない!という感じなので行きたいなとなっていたのですけれど……まさかのいちらんのうちの一つの陣から継続でいくことになろうとは思わなかったですが。
もう一つ面白かったのがKPが「じゃあ二人で公園に出かけてもらって……」と導入で話した瞬間我々が「この二人は一緒に出かけないのです……」って答えたところ。継続だし、別に仲が悪いとかでは決してないのですけれど……別に一緒に出かけたりする二人ではないのですよね。既セク関係のくせにね(二人とも見て見ぬふりをしています)
ていうか、このシナリオスタートから勢いすごいな!犬の!
そして現れるのはどうやらお困りの少女(いいとこの娘さんで世間しらずちゃん)でした。犬の飼い主でもあるらしく、何だかこうやりとりが微笑ましい。
そしてうちの行孝くんはどうしていいか分からないこの感じ……胡乱さを感じます笑
お嬢さんと和真くんの勢いに負けて商業施設に遊びにいくことになったわけなのですけれど、まぁお店入ったりプリクラ撮ったりと……行孝の苦手なことが勢揃いなんだけれど、お嬢さんのおねだりをどうにも無下にはできなくてですね……結局相手をして回るという。和真くんにまで揶揄われてもう大変です笑
けれどそんな楽しい時間が長く続くということもなく。
ちょいちょいよくない感じはあったんですが……この子、いいとこの娘さんだしなぁ……なんて思ってたら!胡散臭い空気からの、爆発!確かにこれは腕とか足持っていかれるレベルだわぁ。
PLたちはどこ吹っ飛ばします?と割とるんるんしてしまっていてダメですねぇ……酷い話です笑
夢、なのかなこれ。というところで変な生き物……生き物?が這うの気持ち悪くてたまりません。これ、どんな意味があるのとか思ってたら病院で目を覚ましまして。
吹っ飛んだ身体、元通りなんだけど!?え!?吹き飛んだよね!?!?!?
大騒ぎです。けど、偽物っぽくはなくてですね……なんで?でしたね本当に。
病院内で話を聞いたり、探索してみる限りどうにも怪しいことこの上なく……何とも絶妙に胡散臭い情報とか、何だこれって情報が続くのです。この病院どうなってんの?
しかしまぁ、どうやら、同じ体験もしくは近しい体験をして元気になったと証言する患者もいるあたりが複雑な顔。もし、あの謎な体験を治療行為として行なっているのならそれはどうなのかというところです……というのはPLの気持ちで。
PCとしては自分の身体に何をしたのか、という真偽のほどを求めていたのが正直なところです。後あの人は一応警察官なので、おかしなことを捨ておける立場でもなかったというところもありますね。
色々と調べていくうちに、やはりこの病院はよろしくないことを施設の側でしているのではと言わざるを得なくなっていきました。だって、院長室に隠し部屋あったらもうダメじゃん笑
そんなこんなあった我々は、院長室の隠しスペースとかあからさまに怪しい場所に続くエレベーターを見つけるに至るわけなんですけれど……割とね行孝が真面目に探索して、真面目にやってるのがやっぱり君はいいやつなのだわと思わずにはいられない……笑
進んでみると夢に出てきた(夢じゃなかったってこと!)奴が、目の前で死んでしまったあの子とかそれ以外にもいろんな人を取り込んで何とも言えないお姿でそこにおりました。
正直、残酷でもあるけど……等価交換という感覚が一番違いのだろうか……犠牲の上に成り立つものという印象でした。
行孝や和真くんはギリギリのところで救われることが可能だった側、目の前にいる取り込まれてしまっている人たちは救われることかなわずに生贄のようにされてしまっている側という何とも理不尽だけど、ある意味では世の真理みたいな絵面になっておりまして。文句を言うにも言えないという複雑な状況です。
あっちを立てるとこちらが立たず、また逆も然りという話でして。
行孝としては珍しく迷いを見せていました。そもそも、この人、他人は他人だ自分の関与すべきものではないと考えている節がかなり強くて。それゆえに、取り込まれてしまった人たち(特にはシナリオ序盤に行動していたあの子、ではあるのですが)に対して、自分の選択で生かすにしても殺してしまうにしても、結局はどちらにせよ自分が関与して結果を決めてしまうことになる。生殺与奪の権を握っちゃってるという奴ですね。
たまったもんじゃない、というところももちろんあるのですけど……誰かの人生に関与したくないというか、するべきではないというか、そんな感覚が行孝にはずっとついて回っている感じなのです。
だから今回みたいに、自分にはそこまで大きな影響を及ぼさない(というか、生死はかかってこないと言う方がいいのかもしれない)状況だと、手出ししてしまっていいものかと立ち止まってしまう。
倫理観的な部分と、主観的な部分がぶつかり合ってしまう形で立ち止まっていました。
仕事の後輩である和真くんから見ても、こういう行孝って珍しかったかもしれないですね。
結局のところ、件の人を取り込んでいる奴にはご退場をいただき……彼女はどちらにせよ生きられなかったけれど、おそらくこちらに生きてほしいと望んでいたように思うので、きちんと生きていくべきだと、そんな判断がありました。
お出かけの途中、プリクラを撮ると言う驚きの事件があった時にスマホにそれを貼られてしまったと言うことがあったのですけど、それはつけてるのか外してるのかって話をしていまして……見えないようには貼り替えるだろうけどきっと捨てられないだろうなって。
やっぱりこの人はお人好しというか、人の良いところは確かに存在するのだなと思ったりした、実感を得られるセッションでございました。
めちゃくちゃ楽しかったです、KPのいろんなRPに笑ったりかわいい〜ってなってましたし、継続でこういうシナリオに行けてよかったなって思います。
本当にありがとうございました!
以下は小話↓
これまでと変わらず傷ついた体は勝手には回復せず、異様な状態からはすっかり遠のいた。
自分自身の意思とは違うところで起こる不可思議な出来事たちは、行孝のことを鼻で笑いながら冷ややかに見つめている。行孝としてどうにも癪ではあったが、だからと言ってそれをどうにか出来るというわけでもない。
しかしそれらはゆっくり確実に、行孝と和真の元から去ろうとしていた。そういう選択をしたのだ、当然のことではある。
しかし行孝自身はこの選択そのものを複雑な思いで俯瞰していた。自分を物差しとした自分の信じるもの、正しいと感じるもの、正義と悪については明確だ。
だが、誰かの信じるものは。誰かが正しいと正義とするものは、果たして同じと言えるのだろうか。
同じわけがない。同じなはずがないのだ。
人間が違えば、考えや新年は異なる。それは火を見るよりも明らかなことだ。
行孝としても、自分と全く同じ思考をしてくる人間が目の前に現れたら気味悪く感じるというものだ。
ひとつとして同じものがない以上、己の正解はその選択に巻き込まれる格好になった他人にはどうか──そんならしくない思考が行孝の頭の中を巡り続ける。
関わりを持った人間の存在が失われるというのは、やはり大きな出来事だ。一日にも満たない関わりであってもそれは、確かに彼女が存在していた証だった。
振り回されるばかりではあったが、やはり終わりが終わりゆえに印象深さはある。
行孝はあまりにもらしくない思考にため息を大きく吐いて落とした。
昼下がりの職場は眠気と退屈、そして蛇足的な思考を加速させる。
「左雨さん、手が止まってますよ」
「お前、学校の先生みたいなこと言うじゃん」
和真が報告書類を作成することを完全に放棄している行孝にぴしゃりと指摘を向け、返される言葉はこの上なく不服な声色だった。
「確かに、そんな感じはしますね」
行孝の言葉に和真は小さく笑ってから、飲み物と菓子をひとつ添えてデスクに乗せる。
「どうぞ」
「どーも」
一口サイズのチョコレートをぽんと口に放り込みながら、行孝はどうしても先程の思考を切り捨てきれぬままぼんやりと窓から空を見上げた。
やたらと綺麗な青空は皮肉にも思えて、行孝の口から再びため息を吐き出させる。
こんなにも他人に意識を持っていかれるなんて以前にはなかったことだ。そもそもは和真がこの部署に現れてから狂ってきたと言っても過言では無い。
彼の存在からしてイレギュラーではある。こんなに長く後輩の人員が変わらないのも、それ以外のことででもだ。
行孝としてはたまったものではない。
だがそれはそれとして、あの子供は実際のところ聞いた気がした言葉と同じく思っていたものだろうか。
答えなどもちろん出やしない。答えの主はこの世におらず、この場にもいないものだからだ。
──恨みがあるなら化けて出たらいい。祓ってあげるから。
行孝は何度目かの大きなため息を吐いたあと、空から視線を外した。日常に戻るために。
