「星を喰む」感想と小話

うちの行孝がSANめちゃめちゃ減りまくっていたので連れていってもらいました。SAN回復シナリオですね!
シナリオ自体はすごくシンプルなもので、目が覚めたら不思議な場所にいた探索者が星の道を行き現実に戻るというものだったわけなのですけれど。可愛らしいシナリオかつ、えげつないレベルでSANの回復ができちゃうシナリオでした。
行孝めちゃめちゃSAN持って帰りましたもの。元々のSAN初期値の1.5倍くらいにはなってたかと思いますねw
KPCにこれまで一緒の和真くんを出してもらっていたのですけれど、存外と彼は仕掛けてくるなぁ……行孝くん本当はたじたじなのですよ(見せないけど惚れてるからね、和真くんに!)。
あと、星を食べてSANを回復するというタイトル通りの展開に、訝しんでなかなか食わない行孝は本当に控えめに言ってわかり身しかなかった。
それはね、そうなのよ笑
流石にKPにも予測されてて、「そんな気はしてました!」って言われちゃいましたもんね。仕方がないわw
このシナリオが行孝、初めてKPCじゃなくなる!だったんですけど、思いの外というか何というか結構喋るのねあなた!という気持ちでした。
昔の話をしてみたり、逆に最近の話をしてみたりと何とも多岐にわたる会話をしておりましたね。こんな時じゃないとしないような身の上話なんてものもありましたね。
星についてはまさかの和真くんにイタズラされる感じで食べさせてもらったりしてました。別にこの二人くっついてないんですよ、エロシいったけど(字面おもろすぎる……)
あと笑えるくらいNPCと行孝の相性が悪くて楽しかったです。語彙が似てるタイプで、何ていうんだろう同族嫌悪?みたいな感じでした。
あと、最後にSANをつめた小瓶をつくれるところで行孝自身はいらないと言ってて(数値的にも余剰あるほどの回復ではなかったというのもありますが)小瓶は作らないことにしたんですけど、SANあぶれまくってた和真くんが小瓶作って渡してくれたんですよ。
受け取らないかもなって思ったんですけど、RP始まったら割とすんなり受け取っていたのは驚きでした。それどころか、お守りは信じない方だとか言ってたくせに和真くんのくれた小瓶は扱いがそれこそお守りレベル。お前ブーメランやぞーみたいなところありました。
あまりSAN回復のシナリオにいったことがあるわけではないのですけど、すごくこう王道チックというか一本道ゆえに自由にお話のできる楽しいシナリオだったなと思ってます。
あとKPが最後にスチル絵出してくれたの、ヒュッってなってやっほーってなってヒェってなってヤッタァ!ってなりました。ありがとう、ありがとうございます。
ずっと笑ってた気がします、ありがとうございました。

 

以下は小話。

最近は何だか不思議なことがよく起こる。
それは口にしてしまうと馬鹿馬鹿しく思えてくるような、そんな体験ばかりだ。
目が覚めたら星の道に立っていた、なんて言葉は俄には実体験を受けた言葉とは信じ難い。
実際、行孝自身も半信半疑という感覚を持ってはいる。だがそれを真実で現実で実体験であると、証明できるものも行孝の手元にあった。
和真が寄越してきた小瓶だ。
あの不可思議な場所で、星になった涙がおさめられたものだった。
自身は作ることに対しても持つことに対してもいらないとはっきり言ったのだが、和真はそれを聞いてなお小瓶を差し出してきたのだから不思議なものだ。しかしそれは、実のところほんの少しだけ嬉しさを感じるものでもあった。
きっと夢だから受け取った、というところは強い。それでも、伝えるつもりは微塵もなくとも〝好意〟を抱いている相手から何かを渡されるというのは嬉しさを感じるものだ。もちろんそれを表に向けて表現することはないが。
否、それを表現してはいけないのだと、行孝はそう思い直す。
この不可思議な感情を認識してしまった瞬間から、絶対に違えることはないと決めていることだ。
だが、思考は止められない。それは行孝にとって、ひどく煩わしいことではあるが同時に不快ではないのだから、もうどうしようもないというものだった。
そっけなく、興味などなさそうに受け取ってみたところで、間違いなく興味はある。
それは今回手にした瓶そのものではない。そこに限定して仕舞えば、まごうことなく行孝は興味などないのだから。
瓶の中身に、興味を抱いてしまったのだ。
どうやら和真は行孝が受け取るかどうかの算段を考えないまま、それでも可能であれば瓶を持っていて欲しいという気持ちを持っていたらしい。少なくとも行孝の目にはそのように映っていた。
行孝の認識が正しいのかどうかは、当人に尋ねる以外に確かめようのないことで和真にそれを確認するつもりは毛頭ないのだが、もしそれが事実だったとしたら。
そのように考えて、この瓶にはどんな感情が詰まっているのだろうかと、そんなことを考えてしまったのだ。
行孝自身、自分らしくないとは心底思っている。
それでもこれは、きっと和真の何かしらの感情を含んだ星なのだ。
どうしてこんなにも和真に興味や固執にも近しい何かを抱いてしまうのだろう。
そこまで考えて、行孝は思考を放棄した。このまま行くと、自分の望まぬ何かが溢れて落ちてきそうな気がしたからだ。
きっとそれを、自分自身のことながら今の行孝では受け止めきれない。そんな気がした。
誰にともなく舌打ちをする。否、それは自分に向けた舌打ちだった。
──どうしてこんなになっちゃったかな。
納得できないという感情と、自分のまだ見ぬ感情がせめぎ合う。
それがまたどうしようもなく不愉快で、けれど少しそれはあたたかかった。