「愛は灼熱のアラビアン・ナイト」感想と小話

このシナリオ、ずっとずっと気になっており!回していただきました。
KPCとデートして、帰り道にはなぜか簀巻きにされて連れ去られるという……爆速とんでも展開に大爆笑。インドの石油王的な謎の国の王子様が登場してKPC掻っ攫われちゃった。えっらい額の手切れ金置いて。
というか……事前に聞いてはいたけど、なぜ簀巻き? 花嫁ってんならもっと丁寧に扱いなさいよ!
王子様の国を調べでまたらまぁ遠くて。飛行機乗り継ぎは本気で遠いって……
そんなこんなでバタバタとしながら目的の何だが中東っぽい国へ笑
街の人に頑張ってコミュニケーションとりながら(連れて行った探索者がそういうことに全く躊躇しないタイプだったので楽しかった)、王子様の悪名を伝え聞くのいいな。順当によろしくないやつ感が出てくるし、よっしゃぶっ飛ばしたる!ってなるので。
王子様打倒のキャラバンな仲間入りして、一芸披露という名の作家の本領発揮させて謁見まで漕ぎ着けます。勢いすごいな。正々堂々と乗り込んでいって、どんどんと建物の中に忍び込んでいくわけです。楽しい。
ついに何だか怪しい部屋でKPCと再会……できたと思ったのも束の間。見つかってしまって、放り出されてしまいました。放り出されるんだ……
そして街に戻ってきたわけですが、ここから王子様打倒の集団が一念発起。ボクもやる気満々というわけでございます。
えっらい額の手切金、使わずにここまできてたんですけれどそのお金で準備を整えられるとなって大喜びしましたね。運転<インド象>ってここかぁ笑
爆笑しながら勝手に渡されたお金を使いたくって準備を整え、さぁ突撃。
敵を轢き殺したり(物騒)しながら進んで、もう一度KPCと再会できました。無事に王子もぶっ飛ばし、めでたしめでたし。
これは勢いで駆け抜けなければ楽しめないシナリオでしたね。爆笑必死、テンション高い楽しいシナリオでした。
回してもらえてよかった、とても好きです。ありがとうございました!

以下は小話。
 いわゆるてんやわんやという状況をようやく脱し、創史と真宙は自宅へと戻ってきた。
 ペットホテルへと預けていた飼い猫ケトは連れ帰るなり不服を全力で主張し、キャットタワーの頂上でそっぽを向いてしまっているがそれもまた日常を感じさせるものだ。
 ケトの様子を二人で笑いながら、胸を撫で下ろす。
 やっと腰を落ち着けることのできる我が家への帰還は、二人に安堵の気持ちを抱かせた。日本からはとてつもなく離れた国にいたのだ。帰ってくるのもまた一苦労であり、二人は疲労困憊という有様だった。
 だからこそ、普段通りの場所に身を置くだけでホッとする。
「やっと帰って来れたなぁ」
 しみじみと感じ入るように真宙が呟いてから、ベッドの上にどすりと腰を下ろした。
「そうだね……色々と大変だったから……」
 困ったように笑いながら創史は真宙の隣に腰を下ろすと、ぴたりと身体を寄せる。
 離れていた時間もそれなりにあり、ゆっくり落ち着いて同じ時間を過ごすことが久しぶりということもあって、必然的に互いが互いを求めるように身体を寄せ合った。
 けっして気温が低いなどという理由があるわけではない。
 普段から手を繋いだり身体を寄せ合うことの多い二人ではあるのだが、今日はいつもと比べるのならば真宙がいくらか創史に甘える気配を強く滲ませている。これはなかなかに珍しいことだ。
 そのことに気がつかない創史では、もちろんない。
「真宙? どうかした?」
 一段と身体を真宙に寄せながら、彼に視線を向ける。創史から視線を向けられた真宙はというと、普段の快活さよりも安堵と少しの不安が入り混じったような表情を浮かべていた。
「……急に創史がおらんくなったから、ボク寂しかったんやなって……今更やけど思った」
 ぼそぼそといつもよりも歯切れ悪く言葉を紡ぐ真宙は、最後に苦笑を浮かべて創史を見つめる。
 そんな姿を見せられて、創史はたまらなくなる。
 真宙にそんな想いをさせてしまったということへと後ろめたさや、真宙がそんな風に感じていたのだという心中へ不謹慎ながら嬉しさも感じた。矛盾を含んだその感情を混ぜ合わせ、創史の中に生まれたのは真宙への愛しさだ。
 たまらず体勢を変えて真宙の身体を強く強く抱きしめた。
「急にびっくりするやん」
 言葉こそ驚きを表していたが、声色からは驚きよりも喜びが強く滲んでいる。
「こうしたくなったんだよ」
「うん」
 短い返事の後、一歩的に抱きしめられていた真宙は腕をゆっくりと創史の背中へと回した。まるでその存在と温もりを確かめるかのように。