「彼岸に旅立ちキスをして」感想と小話

前からおすすめと話は伺っておりましてね。楽しみにしておりました。

かなりこの時に動かしたPCはお久しぶりだったのですけれどもね。シナリオでも記憶が曖昧だったので、それはもうちょうどいいのではないのでしょうか!!!!!くらいの勢いでした。

だってPCの記憶めちゃくちゃ曖昧なんですよね。KPCどこだろうな〜とか自分どうしてこんなところにいたんだっけとか。和風の象徴的な場所にいて、確かに彼岸っぽいなぁとPLとしてはニマニマしたものですが笑

水先案内人的なNPCさんと、川沿いで何やらいじめられていた奇妙な化け物さんをお供に加えて知らない街を、知らない場所を、知らない世界を旅する。

無邪気な奇妙な化け物さんとお話をしたり、お店ではしゃいでみたり、大事な人の思い出に浸ってみたりと、このシナリオはKPCとPCの関係だったり関わり方についてを見つめ直すきっかけにできるシナリオだなって思いました。実際、探してるKPCとの出会いやら印象深い出来事について回想するところもありますし。今回はここを掘り下げながら遊んでもらったのが嬉しかったし、楽しかったですね。ああ、この二人はこんな感じで出会ってこんな感じに関わってきたのかと思い入れがより深くなる感じがしましたわ。

後、全体的に和のテイストが強めだったのが解いても私好みで純粋に嬉しかったです。ここが彼岸ってことなのでしょうかね、というそんな気持ち。

ところで結構序盤から、ご一緒している奇妙な化け物さんはこれKPCだよな?ってすごくすごく感じていた訳なんですけれども、終盤に至ってやはりそうだったわ!という。

そこに至るまでに人の集まる町(でいいのかな?)の道の奥へと誘い込まれてあわや大惨事だったという出来事やら、曖昧だった記憶はなんとも言えない不確かさでゆらゆらしたりしていたんですけれども、最後に選択の瞬間が訪れてですね会話もたくさんできました。嬉しい!

それでですね、選択と共に口付けたらですね、なんとKPスチル絵を用意していただいていた!ありがたい!!!!!!!素敵な笑顔でした、最高!(とても踊っています)

この辺りでダイスを振ったんですけど、うちのPCらしいな〜とすごく納得されていたんですがSAN値めちゃくちゃ減りました(爆笑)別のシナリオに連れて行ってもらった時にもかなり派手にSAN値吹き飛ばしたことがあるため、確かにこれはあまりにも彼らしい出目だったなと私としても納得でしたね。

そして最後、なんとか頑張って走り切ったという次第です。うちのPCなんだか告白してました、鈍感だって言われましたが。ええ、わかりますよ。とてもわかります。PLは赤べこのごとく頷きましたとも。

とまぁ、何はともあれ両生還で想いも通じ合ったという満足感増し増しのセッションにございました。楽しかった!!!!!!

ありがとうございましたっ

以下は小話

 あのちょっとした喧嘩に端を発した、かなり不思議な体験からしばらく。

 陽和と三葉はすっかりいつも通りの生活を取り戻していた。

 告白をしいわゆる恋人という関係性へと変化した二人だが、だからと言ってダンサーとマネジャーという関わりには変化がない。今日も今日とて貸し切ったスタジオで、直近の仕事をこなすために振り付けを陽和の脳みそへ焼き付ける作業の只中だ。

 陽和は油断すると振り付けを忘却する。本人も自認する忘却スピードの速さをどうにかするには、ただ反復練習あるのみだった。

「疲れた〜」

 それなりに大きい身体を床に投げ出して、陽和は情けない声をこぼす。こういう時の彼はさながら大きな子供だ。

「もう一回。まだやれるでしょ?」

 今の三葉の仕事は、間違いなく陽和のお目付役というやつだった。

「ちょっと休憩する〜」

「もう一回」

「鬼〜」

「鬼でいいよ」

 床に転がったままで起き上がらない陽和を、三葉は上から覗き込む。

 普段は見上げるばかりの陽和のことを見下ろすのは、こういうときだけだ。とは言っても、こんな状況は珍しいものでもないためそれなりに発生することではあるのだが。

「……分かってるんだよ、意地悪してる訳じゃないって」

 ぼそぼそときまり悪そうに陽和が言葉をこぼす。

「けど、ちょっとさすがにスパルタすぎない?」

 三葉を見上げる陽和はそう言って甘えるように笑った。だがそれを受けて甘やかす三葉ではない。

「ひよりがさぼりすぎなんだよ。ほら、もう一回」

 そう言い放ってから相変わらず床に転がったままの陽和に手を差し伸べる。すると陽和は渋々ながらその手を取って立ち上がった。

 いつもそうだ。わがままは言うが結局は三葉の言葉を受けて、行動をする。ボイコットをしたことは三葉の記憶にはないし、陽和もそんなことをするつもりはない。

 恋人になろうがなるまいが変わらないこと、それがこれだ。

 きっとこれからも、変わらないのだろう。

 二人が共に歩き続ける限りには。