「共命戦線」感想と小話

私はキャラ違いの二周目、させていただいてきました。

大分前に遊ばせてもらったきりでしたので、いい感じに記憶が薄れていたのも良かったです。

最近、すっかり重継続と化している組み合わせのうちの一組でお世話になってきましたが、また違った味わいがあって楽しかった!

前に遊ばせてもらった時のPCと比べると、少々跳ねっ返りというか一筋縄ではいかない感じの人だったのでNPCとの関わり方が違ったのも良かったですね。味わいがある。そんな感じです。

このシナリオは武器になる人とそれを振るう人という構図がとてつもなく美味しいところだと思っております。美味しい。

前の時も同じシナリオ出身のPCたちで継続だったのですけれど、いろんな意味で違いしかなくて楽しいことこの上なかったと記憶をしていますね。

自分のPCに関しては、今回の相方にすごく頼りきっているところがあり(本人はそんなこと口が裂けても言わないのですけれども)探索の諸々ではすごく相方にお世話になったなと頭が上がらないと言う次第です。

戦闘の出目が何だか気が狂ったみたいに荒れてて、ドキドキしたりもしましたけども。それはそれとして自分のPCが動揺していたのかなとか笑える感じでとても良かったと思っています。

シナリオとしては探索と戦闘が交互にやってくる仕様になっているので、メリハリがあるところが本当に好きですね。あとはやっぱり終わりが戦闘で解決できるところ笑

力isパワーだけどきちんとしたシナリオになっているところがいいなって。

今回の二人でも遊べてとても楽しかったです。

ありがとうございました!

以下は小話。
人間の体が人間とは全く別種のものへと変わってしまうというのは、なかなかに形容し難いものがある。

 和真は今回の一件で生物どころか無機物へと変ずるというとんでもない経験を、しかも複数回したわけなのだが結局のところ形容はできない。どう語っても嘘くさくなるのだ。

 どうしようもなく不可思議な経験から数日、和真は体験の記憶の確実さと不確かな感覚の乖離を覚えながらも職場の自席に腰を下ろしていた。

 近くの席には今回の一件を共に経験した、上司でもある行孝の姿がある。彼はいつものように早くから自席に腰を下ろし、机に突っ伏していた。

 この状態の行孝だが、声をかけるとくぐもった声で何かしらの反応だけは返してくる。眠っているのかと思えばそうでもないのが彼だ。和真はこの人はいつ眠っているのだろうと、少々不安な気持ちを持っているところがある。

 そんな行孝の方へ視線を向け、和真は声を発した。

「左雨さん」

「なに」

 やはり行孝は顔を上げずにくぐもった声で短く返事をする。

「あれって夢……じゃないですよね?」

「あれって?」

 もぞりと動いた行孝の頭が方向を変えて和真の方を気怠げな紫の瞳が見据えた。どうやら会話をするつもりではあるらしい。

「あの一連の……変な化物を倒した……」

「ああ……残念だけど、夢じゃないだろうね」

「ですよね……」

「何、急に」

 行孝の問いかけに和真はどう語るべきかと思考を巡らせる。今回の体験がいかに不可思議で、そして形容し難いものであるかということを。しかし思考を巡らせても巡らせても、うまく言葉を紡げない。

「なんと言っていいのか分からないんですけど……」

 変な間を作らないようにと必死に言葉を紡ごうとしている和真のことを、行孝はただじっと見つめている。

「……今回はその……すごく変というか不思議な感じだったんですよ」

「そりゃあ、お前はそうだろうね」

 行孝の相槌に対して和真は曖昧に微笑んだ。

「だから、何があったのかは覚えているんですけど……夢みたいに思えてしまって」

「別にそれでもいいんじゃないの?」

「そう……でしょうか」

「気にしすぎるくらいなら楽な方がいいでしょ。そうじゃなくてもお前は考えすぎるところがあるんだから」

 そこまで言うと行孝は、再び顔を机の方へ戻して伏せてしまった。

 気怠そうにしながらもしっかりと今回のように話してくる辺り、結果としていい上司でありいい人だなと和真としては思わずにはいられない。

 始業時間まではあと少し。おそらく行孝は顔を伏せたままだろう。

 再び和真は笑顔を浮かべ、そして席を立ち上がった。自分は自分のするべき仕事を今日も始めるのだ。

 いつものように。