「傀逅」感想と小話

壊胎ともども、特オタの私にブッ刺さります。
惜しむらくは、最終戦目前にしてSAN値尽きてロストしたことですね……悲しみしかない。全ロスだったので世界が滅んじゃうエンドなんですが、世界が存続する終わりを自分の子の目を通して見てみたかったなって。
うちの子、勇飛くんはSANC下手くそ芸人でしたが、蛮族でした(ただの出目高ですがそういうことにしておいて欲しい)。謎の音に導かれて、不可思議なアイテムを手に入れて、それで変身して戦うとか本当にこう……仮面ライダーだよおって気持ちしかなくてですね。大好きなんですよ、この手の流れ。本当は手にしてはいけなかったのかもしれない力で戦うとかウキウキしちゃいましたよね。
コンバスチョンの燃焼とパワータイプ感が、勇飛とは真逆な感じだったのも良かったなと。ギャップ萌えする方なんですよw
探索場所は幼稚園、警察署、バイパスと選択して行ったのですけど……幼稚園の前半と後半の落差えっぐい。
警察署の方は核心に迫る感じあって、ギエエエって言ってましたけど(シャイニーさんのビジュアル変化とかね)炎の中で情報探して頑張ったり、外では壊胎の自陣(というか、自分の子が変身してたんですけど)が相方と戦っているしで、盛りだくさんでした。
そして朝と夜の大切な人とのRPがもう癒しすぎて。ニッコニコしていましたが、これもちょっとずつ不穏な気配が。変な人が訪ねてきたらしいとか、頭が痛いとか……ね!
バイパスの方はチェイスにキャッキャしたり、思ったより荒事にならなかったり(荒事は起こりまくってたけど、こちら向きじゃなかったのだな)だけど、周りだけじゃなくて自分自身にも異変は起こり続けていて、日常がちょっとずつ壊されていく。
ていうか、隕石吐いて、腕が別の何かになって、大切な人の記憶が失われるの流れが芸術点高くてなぁ……相方の方が、視界の色を失い、痛覚を失い、足が触手になるだったので余計に。
もうね、神話生物出てくるたびにSAN削れまくって……最終日の邪神に出くわす前のSAN値8だったんですよ。よく生きてたな君!くらいのね……
邪神みたところでぷっつり行ってしまって……クリチケもなかったのでここまででした。SANC最後まで下手くそちゃんだったね……きっと怖がりだったんだろうな、よく頑張ったよ。
本当は記憶失っていたんですけど、最期の瞬間だけ大切な人のことを思い出させていただいて……ごめんとさよならを言いました。彼の一番の後悔だったと思うので……隣で、例の病気になった大切な人が飛び降りて行っちゃったんですが……──僕たち双子の物語はここで、おしまい。

そんな感じでした。二人して逝ってしまうのは悲しいのですが、死んだあとは元通りの二人で会えたのかな……なんてセンチメンタルにもなりましたね。
なんてったってお互い発狂状態、みたいなモンでしたから……せめて天国では笑っていてくれたらと。そう願わずにはいられませんし、祈らずにはいられません。

じっくり回していただいて、ドキドキしたりワクワクしたり、恐れ慄いたりと色々あって楽しい時間でした。
このシナリオ、リベンジしたいなと思って終わりについて今回は聞かないことにしました。いつか、世界を救ってその先を笑って迎えたいですね。
お疲れ様でした、ありがとうございました!

以下は小話。
せめて、最期は笑顔でと祈る。

この数日は劇的だった。本当に劇的で、ある意味では刺激的で、辛くて、苦しくて、ただただ必死だったと思う。
その終わりは突然に訪れて──今、この瞬間だ──、僕の意識は遠くなるばかりだ。
考えがまとまらない、どころか自分の自分たらしめる活動そのものがもう出来ない。身体を動かすことも、思考を巡らせることも、もうままならないしこのまま僕は止まってしまうのだろうなと、想像するに難くない状態だった。
目の前で、大事な半身が身を投げる様子に手を出すことも出来ない。
いやこれは手を出すことも許されない、という方がいいのかもしれないとも思う。
僕は、決め事とはいえ飛和に嘘をついて、現状を偽ってこの数日を生きた。存在から半身のことを忘れて酷いことを言ってしまった。
──飛和を救うことが、出来なかった。
その全てが僕の罪で、その罪を贖うにはこの結果しかなかったのかもしれない。
そうじゃないかもしれない。
それすらももう判断がつかず、飛和の身を投げた最期の姿を止めることどころか何も出来ないまま、僕という存在は失われていく。
──ごめん、ごめんね。
自分の中には謝罪の言葉ばかりが溢れた。何かを成せず、何者にもなれないまま僕という存在は失われていく。そして、意識が途切れるその瞬間には申し訳なさだけが残っていた。

「勇飛、ばっかだなぁ」
それはあたたかく笑い飛ばすような言葉。
ここはどこだっけ、自分はどうしてたんだっけ──何とも整わない煩雑な意識の中に、飛び込んできた言葉はいつも通りだという感触を覚えさせる。
「一人で無理しすぎなんだよ」
「……それは飛和もだろ」
反射的に僕は言葉を返した。目の前には大切な、何よりも大切な半身の姿がある。
屈託のない笑顔で僕のことを見る、あまりにも普段と変わりない様子は安堵を抱かせた。
「まぁ、お互い様……かなぁ」
「そうだよ……」
なんとなく笑ってしまう。これは夢なのかもしれないし、僕は本当は天国になんていけないだろうと思うんだ。
だからこれは僕の見る都合のいい最期の夢、妄想みたいなものなのかもしれない。
けど、まだこんな夢が見れるだけ幸せだ。
お父さんとお母さんに、会えたなら。もっともっと幸せなのに。家族でもう一度笑えたら、もう何も言うことないのにな。
なんて思いながら僕は目を閉じる。夢が消えるその前に、家族の声を聴いた気がした。