「ニュートラルギニーピッグ」感想と小話

誘ってもらってお邪魔させていただいてきました!
育成器や白い部屋といった何とも独特なところを持っている世界観で、姉妹三人とロボットだけがこの場所で生きているらしく……優しくしっかりした印象を受けるシグヴィルと、かなり茶目っ気の溢れるネッカルに見守られて平和そのものです。
けれど何だか嫌な夢を見て始まるんですよねぇ……やだなぁってはじまったかと思いきや、綺麗な場所で緑あふれる広い庭があったり、勉強もしっかり教えてもらえてまあ平和。窓からは丘の上に建物があるらしく、街が下に広がってました。一望できるってやつ。
朝食を食べたら授業の時間まで自由に過ごせるとのことだったんですけど、ネッカルが「遊べます」って物理で主張してくるのが魅力的すぎて三人の乗っかりましたね。かくれんぼすることになりましたが、ネッカルがかくれんぼ下手くそすぎるけど必死に誤魔化してるの本当に可愛くて、ほんとこの子はお茶目さんだわとニコニコしていました。
庭は背の高いアクリル板?みたいなもので囲まれているのだけれど、情報で虫はずっといないって言われてて何故……?ってなっちゃってましたね。
授業はとてつもなく物理学……!すっごいな、という情報量が飛び出したかと思いきやシグヴィルの様子がおかしい?
なんか、ベゴニアの花くれたね? いや、もらったのはスカーレットではなくて、姉妹の方なのですが。
どうやら施設主から渡すように指示があった、なんて回答なんですけどいきなり?
どうしてこんなと不思議ばかりがついて回る訳ですが……まぁ、調べ物したり話したりしているうちに一日はついに終わっていきました。
で、また嫌な夢を見るのですわ。
夢の声はシナリオ冒頭の時よりも大きくはっきり聞こえる感じになっていて、これは嫌な予感しかしないという確信をせずにはいられなくて
それでもきっといつも通りの朝、と思ったらアリアちゃんだけSANC失敗して大騒ぎ。バタバタしてましたわね、かわいい。
前日と同じように遊んだり、授業を受けたり……授業……シグヴィルが止まったかと思ったら包丁持ち出してきたぁぁぁぁぁぁ!
いつもとは違う殺意!!!!!
どうやら背面に緊急停止スイッチがあるらしく、それで5分くらいは猶予ができるっぽいってことで挑戦!スカーレットちゃん即成功してて本当にエラえらのえらでした。うちの探索者の中でトップクラスの出目の良さ!褒めちぎっちゃう!
シグヴィルは特に壊れた様子はないけど、中を見たらどうやらオーバーテクノロジーな代物ということらしく……誰よ、こんなとんでもないもん作ったの。施設主に疑いの目!という感じでしたね。
シグヴィルの停止時間の限界を考えて一人残して、二人がネッカルの状況確認のためにロボットルームへ行ってみることに。
文系のスカーレットより間違いなく機械やらなんやらに強みのはロッテちゃんが行った方がいいし、アリアちゃんもうよろよろ走り出してるしでスカーレットがお留守番してましたね。その間にネッカルの状態やロボットルームを調べてもらって、戻ってきた二人と一緒に開閉レバーを操作。
してみたらですよ。ここ別に街に面した施設って訳じゃなかったみたいなのです。だから育成器!!!!!!納得しちゃいましたね!!!!あー、外なんてないわー!!!!!
レンズみたいなもので囲まれてたんだよね、めちゃくちゃ観察されている感あるな。結局飛び出した先も白い空間なんだよね、元々の育成器の中も白いからここほんと真っ白な場所なのだわねぇ。
ここに至るまでシグヴィルの包丁を取り上げたまま携えているスカーレット。変な小屋のエレベーターらしきものの前に変な膜があるのにも差し込んでみたりしました。自分の手で触るの怖いじゃん笑
何だか刃先は膜を通した向こう側では消えたように見えるけど、引き戻したら刃先はあるらしい。なんだこれー!
と思いながら別の小屋に行ったらなんか電算室とか言われましたけれども!時空の加速が行えますって話とかわぁ!規模!!!!ってなりましたわね。
めちゃくちゃ相談しながら結果としては膜をくぐった先へ向かうことに。相変わらず真っ白!
部屋に入ればオーバースペックな代物と思しき機械があったり、10歳くらいの自分達と同じ顔したクローンたちがいて……こいつは大量生産って解らずにはいられない。しかもこれ、自分もクローンってことじゃんとなる訳ですし。しかも奥にはきっとクローンなのかなんなのか、人が入っていただろう繭が破られているわ中身は既にないわで怖い。
なんか脳みそいっぱい詰まって管理されてる部屋とかあるし……アリアちゃんのSANやばやばすぎてスカーレットが一人でいきました。しかもきちんと成功して情報もぎ取ってSANも保って帰ってくるとかマジでえらすぎ案件でした。
施設の外は吹雪、モニタを見てみるとカウントダウンがされてて人類は滅亡一歩手前でしたね……えっ、平和な世界はまやかしだったのか? うん、まやかしだわ!
一緒に表示されている地図には何かが近づいていることがはっきり記されているし、衛星カメラ?的な映像からは明らかにヤバみの気配。
ものを作る機械があったりとか、なんか色々あるにはあるんだけれど色々ありすぎてどうしたらいいのかわからないんだよっていうね。
実験の記録がでてきたところで、脳みその置かれたところでタグがついていたりとか何だか変な生き物の息遣いがしたりして……あ、同じ顔の人だ!オリジナル!?言葉が通じないわ〜!!!!!笑
言語伝わらないのなんでやって思ってたけど、こっちがおかしかったことに気がついたね……マスター(施設主)がミゴでミゴの言語に統一されて教育されてるとか言われたんですわ。
ミゴ語を話す探索者なんて後にも先にももう出てこないだろうな……って笑っちゃったもんね。
それはそれとして色々調べて一つ脳みそを機械の中に入れてみる(言い方ひどいな)とマリィちゃんというらしい子の体験談が聞けたけど、これD100案件?って思ってひょあ〜ってしてた。まぁ結果的にはD100案件だったわけですけどもね。
結局この世界を助ける手立ては残ってないに等しくて、並行した別の世界には行ける。だからそのための演算をこれまで学んだ知識でやりきってやろうぜという方向性でした。
シグヴィルと頑張って、ネッカルとも頑張って、連れてきたマリィちゃんも、同じ顔のオリジナルであるラグエルちゃんもみんなで頑張って、D100の判定の先にあたらしい世界へ旅立つことになりまして。みんなで生きて新しい世界を見ることになりました。

もうスカーレットちゃんは平均して最高に皆さんのお役に立つ出目をしていましたね!君はえらいこ!
怒涛の情報量とギミックの小気味良さが大変ワクワクするシナリオでした。読み物として識りたさにシナリオをポチってきましたもの。めちゃくちゃ好きです!
RPとしても楽しくて楽しくて……またツッコミ入れまくっていたねぇ笑(どこかの愉快な仲間たちをふんわり思い出しながら)
KPの読み上げやRPもとっても好きで、全てにおいて素敵空間でした。
本当にありがとうございました!

 

以下は小話です
『──これは信じられないような、非現実的でありながら実体験に基づいた記録であり記憶である』
スカーレットは手元のペンを走らせ言葉を結ぶと、ぱたりと文字を書きつけていた本を閉じた。
自身の生まれ育った場所も、今生きている場所も、科学的なものが著しく発達している影響でアナログなものの存在自体も希少と捉えるだけにとどまらず、不要とすら論じられることもある。だが彼女は、そんな淘汰されかかっているアナログな物というのを好ましく思っていた。
そんなアナログな本にスカーレットが書き記していたのが、にわかには信じられないような体験である。世に出してどうこう、なととは微塵も考えていない、自分と自分のことを信じてくれる人間がこんなこともあったのだと知るための備忘録だった。
記録として残したくなるほど稀有で信じ難いような体験を彼女はしてきたのだ。言ってしまえば非現実の塊、それが彼女──スカーレットたち姉妹が歩いてきた道だった。
数奇な運命。そんな有体な言葉が驚くほど似合う人生は、ある意味では抜群の物語性を持っている。
実体験であるところが、どうにも辛い物ではあるのだが。
だからこそ、という言葉が適切なものかはさておき、その物語じみた体験を言葉として書き起こして記録としている。それが何かの役に立つかどうかは本当に度外視した上でのものだった。
ふと、部屋の窓から空を見上げる。まるで果ての地のような場所で拾われてから連れてこられたこの地は本当に美しく、育成器の中で見ていた景色ほどではない──とは言ってもあれは実際のものではなかったわけだが──にしても目に映る全てが鮮やかだ。自然と目に映る光景にスカーレットの口元は少し緩んで穏やかな表情が浮かぶ。
遠くから喧騒の音が聞こえ、その音に混ざって届くシャルロッテやアリアネルの声にスカーレットは思わず苦笑した。
何となし察するところとしては、アリアネルが突拍子もなく転んで泣くのをシャルロッテが宥めてでもいるのだろう。いつものことだ。
それでも彼女らは身を置くこの施設においては賓客にあたる。施設員から見ればスカーレットとて上位の賓客であることは間違いないのだが、彼女自身はどうしてもシャルロッテやアリアネルから見ると劣るという感覚がどうしても拭いきれない。
それもそもそもが自身は数学ひしめく学問に探究の気持ちや興味を持ちきれないところにある。
だからと言ってシャルロッテやアリアネルたちと別れて一人でやっていく踏ん切りもつかないまま、この施設で厄介になっているという状況だった。
これからも──少なくともしばらくはこんな毎日が続くのだろう。
みんなで一緒に生きていく毎日が、続いていくのだろうなとスカーレットは漠然と思った。
もう一度見上げた空はやはり鮮やかで美しく、煌めいて見える。
それこそ、自分達が勝ち取ったといえる真実だった。