「チョコレートメイクオーバー」感想と小話

LGOが想定より早く終わったという話から、ボイセ一晩で行けるけどどうですかと言っていただいてこちらも継続で!行って来ました。
連れていったキャラはそれなりにボイセで遊ぶこともあるキャラではあったんですけど、今回は相方が付き合い長めな設定の子だったのでこれまでとはちょっと違う感じになってて面白かったですね。
片方がチョコに、片方がそれを食べたくなるっていうのは何ともこうにんまりしてしまう仕様だな〜なんて思ったのですけれど。
そもそも最初のところで八雲がるんるん過ぎて自分でやりながら、こいつこんなに可愛いものと可愛い菓子が好きか……!と思い知りました。そんなご機嫌になるのぉ?笑
そんな感じの序盤はRPはかどるはかどるw前日のLGOのときとはまた違う掛け合いがあってたのしかったですね。
で、やってきたのは見知らぬお店。花もらってる人とか雰囲気の良さとかもあって入ってみると、店主自ら接客してくれる。なんか胡散臭い笑
それでもお菓子はとても美味しいし、なんか胡散臭いはあるけれどこれと言って変なことも起きないまま二人で店を後にしました。どうやら花は切らしてしまったとかでもらわず。これ、なにに影響するのかしらとちょっとドキドキしてしまったものです笑
満足のままにそれぞれの家に帰宅して、当然ながら事件発生。だってこれクトゥルフ神話TRPGですからね、なにかしらは起きるってもんです。
向こうは食べたいという衝動、こっちは体がチョコに変わっていくという変化。ていうか店主の佐藤さんに食われかけたんですけど!?!?
PLが大爆笑して喜んじゃうところですけども!?!?(おやめなさい)
ここからはもう必死ですね、お互いの身に起こっていることを解決するべくいざ探索。
となるわけなんですけども、相方の恒人さんがちょっと隠そうとしてる感じだったので確認してみる(圧)の八雲がちょっと笑えました。こいつはこいつで隠してて、途中でボロ出してキレられたんですけどもね……文字通りお互い様でした。
店を調べに行ってみるともぬけの空、というかあの店どうやって成立してたのってレベルなんですよね。そもそも一日だってそんな店はここにはありませんでしたとでも言わんばかりの荒れっぷり。中に入らせてもらおうと管理会社に連絡をとってみたら、連絡した先の人はもうお疲れというか同じ連絡を何度も何度も受けたのだろうなといううんざりっぷりでした。
どうやらこの事態は自分たちだけの身に起こっているわけではないらしいというのは明白……つまりこれって結構、大事なのだなと思い知らされますね。自分たちはもちろん、他に困っている人がたくさんいる。これはなんとかするしかないぞと。
うちの八雲さん、体がチョコに変わっていっていくこの現状を存外なんとも思っていないというか、大事なのも場合によっては命が尽きることも理解はしてたはずなんですけど親友を助けないとがあまりにも先行してて、この人こういうところ深刻なバグだなぁ。
荒れ放題の店があったはずの建物を調べ、変な鏡を発見しました。
ていうか、鏡通れるじゃん!?と思った先にはこれまでとは違う小綺麗な場所が。
わぁ!びっくり!(真剣)
なんか全然違う場所だったんでびっくりしましたけど、どうやらここであの菓子は作られた……?
そして佐藤さんにちょっかい掛けられながら、なんとか頑張って解決するために奔走……したんですけどね、ここで大切なことがあります。
何度か判定が挟まるんです、こちらはCONなんですけど物の見事に全部失敗。一度雑談でクリティカル出てたんですけど、メインではてんでだめ。笑えるほどにでなくってKPに駄々こねまして笑
あの温情がなければ十中八九,八雲くんがロストしておりました。ありがとう、KP。
無事に二人で帰りましたが、最後のRPのときに「食べてみたかった?」と聞いちゃうのダメだなぁ……というところでした笑
恒人さん、八雲が振り回しててすんませんの気持ちではありますが、とても楽しく遊ばせていただきました!ありがとうございました✨

以下は小話↓

不可思議な事件、不可解な出来事、そういった類のことには八雲は慣れている。その手の事象に対処する事で仕事をしているのだから、慣れていなければ嘘というところではあるのだが。
それにしても学生の頃からの親友をこの手のことに巻き込む度に、なんとも言えない申し訳なさと複雑な気持ちを抱かずにはいられない。
しかも今回はあの菓子屋が端を発したものだった。見抜けもしなければ、疑いもできなかったということは、八雲としてはどうにも口惜しいばかりだ。
結果としては恒人も自身も命はもちろん、大きな負傷もなかったからいいようなものの、万が一がもしもあればと考えるだけで八雲はぞっとしてしまう。
自分の仕事としても、そんなことはあってはならない。許されてはならないものだった。
恒人はおそらく気にも止めてはいないのだろう。だからこそ最悪があってはならないと、八雲は強く自身にこの自戒を刻みつけた。

大忙しの夜となった日から数日。
恒人はいつものように店を開け、八雲もまたいつものように店の一角でのんびりと時間を過ごしている。
普段と変わりない日常。しかしなんとなく先日の出来事については触れ難く、言葉は交わさないままだった。
恒人からコーヒーのカップを受け取りながら、八雲は「ねぇ」と彼に声をかける。
「どうかしたか?」
周りに客の姿はない。客足はこの時間帯特にまばらで、穏やかな時間帯だ。
「この間の、ことなんだけど」
「この間?」
「チョコの」
八雲の短い回答に、ああと恒人はやっと心当たった様子で頷いた。
「あれがどうかしたのか?」
問いかけてくる恒人の言葉に一呼吸置いてから八雲のは口を開く。
「迷惑……かけたかもと思って。ごめん」
「何言ってんだよ、お前がいてよかったって。一人だったらやばかった」
いつになく言い淀んだ八雲の言動に、恒人は少し驚いた様子を見せたがゆるく笑って言葉を紡いだ。
「結構、八雲に助けてもらってるよな。もう何度目だっけか」
「どれが恒人にとって、俺が助けたと勘定されてるものかによるかな」
「そりゃそうだな」
何となし表層をさらうような会話に、ほっとするようなそれでいてすこし複雑な思いを抱きながら八雲は小さく微笑み、恒人も変わらず笑みを浮かべる。
「それでも複数回、そういうことがあったのは確かだよね」
「だな。だから、こっちは感謝してるんだって」
にかっと笑う恒人に対して、八雲は眉を下げ気味に笑い返した。
以前のものと同様に、やはり正気のことではなかったのかもしれない。
だが、それでもだ。
今回のことは以前のものとは違った。互いに巻き込まれてしまったことこそ変わりないが、最初から最後まで一貫して同じ目的のために行動をし続けることができた。
それに加え、八雲としては自分自身の中に何やら不可思議な感情があることを確かめることにもなったのだ。
最悪の事態を想定した時に、恒人だけでも助けようと考えるのはこれまでと変わらない。それは誰であろうとそうだ、誰かと自身の命というのを天秤にかけるとどうしても生きたいという欲求は八雲としては薄れがちなところがある。
救いたい、助けたいというところもあるが、どちらか一人であるならば自身である必要はないと考えてしまいがちだ。
それはいい。
今回の一件の最中、八雲は小さな不安を抱いていた。恒人が何か自分の知らないものに変えられてしまう、という可能性に対してだ。
どうしてそんな風に感じたのかは分からない。だが確かにその感情が八雲の中にあったのだ。
「これまで通り、変わりないところに戻れてよかったよ」
八雲は自身の感情を静かに避けながら、恒人に先ほどよりもいくらか純粋な笑みを含ませた表情を向ける。
この不安を、この感情を、詳しく知ってしまえば元には戻れないような気がした。
八雲はそんな感情に蓋をしながら微笑む。
微笑むしか、出来なかった。

これまで通りに、今までと変わらずに。
それもまた自戒の一つだ。
八雲としては幸いなことに恒人は何かしらを察している風ではない。長い付き合いだ、おそらく変わらぬ鈍感さを発揮しているのだろう。
であるならば、見え隠れしたものは全て蓋をしてしまってしまうのだ。いつものように仕事をして、いつものように店へ行き、いつものように日常を謳歌して。
それだけで十分だ。
それだけで、いい。はずだ。