「キルキルイキル」感想と小話

お噂はかねがね!というシナリオ、連れて行っていただきました。
せっかくなのでと双子で行こうや、という話になりましてですね。双子になりました。
うちのPCは弟ということだったのですけれど、兄の距離感バグすごい感じでしたわね。うちのは諦めてました。ダル絡み(褒めてる)なのも可愛かったなw
シナリオの仕様上クローズなわけですけど、このシナリオすごいな……探索を一周終えるたびに何かが変わっていく。新鮮な気持ちで二周目の探索に行けるのマンネリ感なくていいなって思いました。
どんどんおやばいことになっていくのですけれどね。探索するごとに状況は悪くなっていく一方で、なんと楽しいクトゥルフかしら!とPLとしては大はしゃぎ、連れて行った探索者の葵陸はそれなりに落ち着いていたのかなと思うのですけど……それってきっと、隣にいた兄の蒼空くんが大きくリアクションしてくれる子だったからかなと思うのです。
よく言う、自分よりも慌てたり焦ったりする人が近くにいると冷静になれると言うアレです。自分が頑張らないと、と言うのは本当にあったと思うのです。割と毒舌さんでしたけども笑
終わってKPから聞いて、テンションが上がったのは処理ですね。事前に秘匿はないけれどセッションの中での行動やらでポイントが割り振られて立場が変わるのは楽しい。だってそれ、システム的には周回が可能と言うことですよ!?たまんねぇ〜!
お互いのことが同一に見えてきたり、思い込みから幻覚を見たり。そもそも、子供の時からもう……という。どうして同一ではないと錯覚していた?ってやつですよね。
めちゃくちゃ大はしゃぎしてしまいました。
通過前から楽しんで帰ってくると予測されていた(それどころか、相方と肩組んでご機嫌に帰ってくると言われていた)のですが、まさしくでしたね。
文字通り二人で一人、という両生還とは名ばかりの状況のエンドを迎えたのですが(流石に騙し討ちはしませんでした)、何とまあ癖の強い!大好きですね!
すごくすごく楽しませていただきました。ありがとうございました✨

以下は小話
 あれは、神様──でいいのだろうか。
 何かしらの気まぐれと、好奇心と。そして自分の愚かさと。
 それらが招いたのは、己達を己たらしめるものの崩壊が約束された未来への道。
 それでも。
 一緒に最後まで生きようと決めた。
 明日来るかもしれない、数年後に来るかもしれない、そんな終末を一人で怯えて生きるよりは一緒の方がいくらもマシだ。
 どんなに異様な状況で自分たちが生きているかは、理解している。
 そのつもりだ。
 けれど、そんなことおくびにも出さず鏡を前にして蒼空が口を開く。
「葵陸、あのさぁ」
『なに?』
 一人で二人の会話。
 あの場所を出てから、自宅だった場所を出てから、この会話はいつしか当たり前になっていた。どちらが表側でも変わらない。
「今日も調子は大丈夫だよね」
 続けられた蒼空の言葉は、確認を行うものだ。いわば自問自答の言葉である。
『それは、聞かなくても、わかるでしょ?』
 答える葵陸の言葉は淡々としていた。今までと変わりなく、葵陸の言葉の抑揚は少ないものだ。
 しかし、そのわかりにくいものの奥にはしっかりと感情がある。
 蒼空は自分の感情をはっきりと表に出し、葵陸は自分の感情を奥に抱えるという正反対の性質だった。
 同じ顔を持ち、まるで正反対の性質。それでも、否、それだからこそ二人は一緒に生きて行ける。
「だよね!」
 鏡の前で蒼空が快活な笑顔を浮かべていた。