何だかよくタイトルを目にするシナリオだ……なんて思っていたら、ちゃんすがめぐってまいりました!
だがこれひとつ大変なことが……『深堀りしたい探索者連れておいで!』というKPの言葉に、えっ……どうする?になりましてね……
悩みに悩んだ結果、行孝を連れていくことに。
ほんとめちゃくちゃ悩んだです。
そして、記憶喪失スタート!?本質が試される……行孝の!?(混乱)
医者が出てきてどうやら事故にあったらしいと、それで一時的に記憶が失われているんだと。
で、はじまる思考実験。わぁ。
囚人のジレンマってやつですね。
ここほんとすんなり、黙秘は違うなって出てくるあたりにこの人割りと警察官向いてんだな〜ってなりましたわ。偽悪的に振る舞うだけって感じで笑
医者に対しては行孝はすごく警戒してて(記憶があれば意識的にも相手と距離とるけど、記憶なくても無意識に相手とは少し距離をとる)疑心というか、なかなかに懐疑的でしたね。
で、なんか子供の声がする。
けど行孝は様子を見るという名のスルーを選択www結局はリアクション返してたのですけど、お前そういうとこやぞの気持ち。
結局、記憶があろうとなかろうと根っこの部分は変わらないし、何というかまぁ不器用なのだなと序盤にして思い知った次第です。
で、翌日目が覚めると視界がおかしい……いやひっどいのよ、何だこれ。
色がおかしくなってたり、医者の顔だってきちんと見えない。びっくりですよこれ。
首を傾げるばかりの状況でしかないのだけれど、医者は大丈夫って言う……これは行孝はもちろん私も嘘だぁってなってた……これでなにかしらないはずがないのよ……って笑
そんなこんなで思考実験二回目。
今度はテセウスの船ですな。
古いパーツを結果として全て置き換えて、これは同じ船と呼べるのか──というのを、別物だと断じきりまして。こいつ、己のことに対しては判断早いぞ……です。
やっぱ行孝は出身シナリオの影響もあって、自分自身の存在というかアイデンティティの部分が結構はっきりしてるし、強く自己に影響しているタイプなのでこういう感じになるのかしらというところでした。
そしてまた子供とお喋りのお時間。
なんだか今、行孝がいる部屋に来た人は記憶がないだけじゃなくて吐いた翌日くらいから様子がおかしくなる人が多いからと、子供に心配されて行孝としても視界のことがあるから、あり得なくもないのか……とここは存外冷静でした。
割と子供に対して皮肉全開の言葉返してたけれど笑
そういえばKPに言われたのは、医者には塩対応だけど子供には結構優しいというか甘いところあるよねということ。
確かにそうだな、って思いました。前に腐乱腐乱行った時も思ってはいたのですけれど、他人に自分からアプローチするのが嫌というかあまり好きではないというだけで、関わりが生まれたら無下にはしないところがなんというか……根っこはお人よし。本人は認めたがりませんが笑
それはそれとして、行孝ってセルフの設定で幼少期に事故で大怪我して生死の境彷徨ったタイプの人なのですけれど……記憶がなくても病院そのものとか、あとは探索でちょくちょく出てくる医療器具とかに何だか実感の伴った既視感抱いてしまいそうです。
翌日に目が覚めると胡散臭いくらいに全部の不調が解消されつつあって、逆にこれは疑わしく思えてくるレベル。
けどま、改善する分にはいいのか?と思いつつ、ひとまずは医者と話して思考実験に。
今回は臓器くじ、でございます。
これが一番、自分としては意外でした。想像以上に倫理観がまともだったんですもん……(言い方よ)結局この人は、根っこはいい人でアウトプットがひん曲がってしまっているだけなんだなぁというそういう話なのだなと改めて思いまして。
改めて考えるとすごいバランスで生きてる人なのかもしれない、なんて考えたりもしました。
結局のところは人命が損なわれるということを、嫌だと感じているんですよね。どんなに前提条件をよくしたところで、人命を損なわれるという事実は変わらないってところに引っ掛かりがあるあたり、なんかこう……いいやつなんですよね笑
そんな感じを想定していたわけではなかったのですけれど、わからんもんですw
そしてついに……知ってしまった……子供には、身体がないという事実を……医者よ、とんでもないことを……!
子供のために自分の身体を上げるのか、あげないのか。倫理観が問われるというか、悩ましいところです。
とは言っても、問いをぶつけられる前に行孝は「僕の身体を返して」になっていたため、全然悩まなかったのですけれども。やっぱり、自分自身に対してははっきりしてるんだよなぁ……この人は。の気持ちです。
医者もテセウスの船の選択の段階で、こんな結果になるのではと予期はしていたみたいでした。ごめんなさいね、彼は身体を上げるつもりが一つもなかった。
結果として仲良く話していた子供に対して、少し後ろめたい気持ちはなくはないけれどね……それでも、己を別物にしたくはないし譲ってやるつもりもない。
そんな感じでしたね。結局は。
本当に身体は元に戻ったのか、自身は本当にこれまでの自分自身なのか、疑問ばかりがついて出るけれど……いつぞや別シナリオでもらったものを見つめながら、まだ大丈夫と自分に言い聞かせるのが行孝にとっては精一杯だったわけなのですけれど、やはり存在がでかいなぁってしみじみしてしまいました。
悩ましいけれどキャラの掘り下げと合わせてとても楽しいシナリオでした。ありがとうございました!!!!
以下は小話!
いつの間に自宅に戻っていたかがわからない。
失われていた記憶がいつ戻ってきたのかもわからない。
ただ、病院でのあの医者と子供のことははっきりと覚えている。
そうであるならば、これまでの人生もあの病院での出来事も、やはり同じように真実であり現実なのであろうと行孝は実感を覚えて息を吐いた。
何度も同じ思考が往復する。
──今の自分は何者か。今の自分は、本当に自分自身なのか。
きっと変わらない毎日が繰り返されていくのだろうと楽観する自分自身もいなくはない。だがそれ以上にこれまでとは何もかもが変わってしまうのではないかという、そんな不安が自身の内面を蝕んでいくような気持ちの悪い感覚が消えないのだ。
どこかで切り分けで諦めるしかないことではある。どう考えたところでこの問題に答えはない。答えがないものをいくら考えたところで、考えは堂々巡りとなり終わりのない迷路へと入り込んで彷徨うばかりなのだから。
そう、頭ではわかっていても結局考えは堂々巡りで繰り返すばかりだ。
自分はこんなにも瑣末なことを悩ましく思うほうだったか、と考えてしまうくらいに行孝は疑心暗鬼に陥っている。
その混乱を断ち切ろうとするかのように、行孝はひとつ大きなため息を吐いて落とした。
──己が己たる証明なんて、どこにもない。
全ては自分自身の中にしかない、確固たるものとは言い難いものだ。
自分自身を確立させるように必死に、頭の中で何度も同じ言葉を繰り返す。
──大丈夫だ、大丈夫。
枕元に置いたままになっている小瓶が、柔らかく気配を主張している──気がした。
それだけで再び安堵の感情が行孝に戻ってくる。
選択を後悔しているわけではない。
あれしかできなかったのか──とは思ってしまう。
だが、あの親子にはきっとあれしかなかった。
彼らはある意味哀れで、どうしようもなく切羽詰まったその姿は苦しく辛いものだったのだ。行孝にそれを肯定することは、自身の在り方からもできなかったというそれだけだ。
医者は自分を恨むかもしれない。子供は──きっとそんなこと知りもしないのだろう。
謝罪の言葉を述べることはない。
それは互いの選択への冒涜であり、生き様の否定に他ならないのだから。
この先で彼らと交わることは二度とないだろう。
行孝がこの先、この出来事をきっかけに明確な何かが変わるということも。
彼自身は変わらない。
自分という存在を手放すことも、最期の瞬間まで自分らしくいることも。
そして、自分の命が尽きたその先に己の存在が刻まれていないことも。
──ばいばい。
