「えっ!壺を買うだけで幸せになれるんですか!?」感想と小話

CoC久々感すごかったんですけど、楽しいギャグシだったよね〜っていう感じが大変たのしかったです。
久々に新規探索者を作りまして……さてステ振るぞー!ランダム!!DEX3!!!で爆笑しましてね。振り直してみたところでDEX3!!!だったのでお前はDEX3!って笑いながらステ決めました。ひどいw
シナリオに入るともう、登場する人達が揃ってハイなテンションで強制ハッピーになっちゃってるの笑いました。PC海智くんの方は引いてましたけれどw
幼馴染のKPC愛七ちゃんに対して割とガチで引きつつも同時に心配している海智くん良きでは?と相変わらずのPLの想定を超えて羽ばたくPCを見守る構図でした。
シナリオそのものはCoCらしい不穏さがありつつも勢いの良い感じかつ一芸をお見せするという、ちょっとつぐみこは初めてするタイプのギャグ系だったのがとても楽しかったです!!!!
ありがとうございました。

ここからは小話。
知らない気持ち、口をついて滑り落ちるように次から次へと自分から吐き出される言葉たちは、まるで自分のものではないかのようだった。
居ても立っても居られない。
そんな気持ちを初めて実感した。
実際、何かひとつを知る度に恐怖する。見たこともない、聞いたこともない、そんなことに直面する度に立ち止まりたくして仕方がない。逃げ出してしまえたらと、考えもした。
けれど知ってしまったことはなかったことには出来ないし、何より普段とは明らかに様子の違う幼馴染の愛七をそのままにするような薄情なことはしたくない。
そう、したくはなかった。
今までの関係は心地よく、楽しいもので、それを壊すつもりなどひとつもない。こんな形で壊れてしまうことこそ嫌だった。
どうしてか、なんてことはどうでもいい。
本当に幸せならばいいという考え方はあるだろう。だがあの狂った姿をみて、是とはどうしても思えない。
いくら本人が幸せなのだと言っても、本当にそうだったのだとしても、どうしても肯定することが出来なかった。
誰かの幸せ、それを語ることは烏滸がましいことではある。
だが、それでも、どうしようもなく、このままでは嫌だという衝動に激しく突き動かされた。
その奥底にあるものが何かを知らぬままに。

もうひとつ!
「お肉食べたいかも! 焼肉!」
返ってきた要望に海智は肯定の言葉を口にする。すっかりよく知る様子を取り戻した愛七が嬉しそうに笑っていた。
目ぼしい店を検索して、近場の店へと向かう。道すがら、会話を交わしたり交わさなかったり、愛七の話を聞いたりと今までと変わらない様子にたまらず海智は安堵した。
俄には信じ難い状況を目の当たりにしたからこそ、今この瞬間がたまらなく大切で尊いものに思える。フィクションによくある、なんでもないことが一番の幸せだなんてあまりにもありきたりなことを思っては堪らず微笑んだ。
「海智クン? どうかした?」
「いや、良かったなぁって思って」
「さっきからそればっかりだよ?」
「それもそうだね」
本当になんでもない会話に安堵して、そんな瞬間が嬉しくなるなんてことがあるなんてと海智は改めて思う。今まで感じたことのなかった感覚が彼の中を満たした。
「でも、嬉しいんだよ。またこうやって話せて」
正直に気持ちを口にすると、ほんの少し微笑む。それは本当に穏やかな気配を帯びたものだった。
「海智クンは本当に優しいね」
愛七もまた微笑み返しながら、言葉を交わす。
二人は急ぐでもなく、しかし確かに足を進めていた。当然、目的の場所に向かってのことではあるが、こうしていられることもまた喜ばしいことと感じられる。
それほどまでに、二人が垣間見た非日常は確かに実在した恐怖だったのだ。無事に変わらぬ日常へと戻ってくるに至れた現状は、無意識にうちでも確かな実感として二人の中に満ちていく。
なんでもないようなそんな幸せを謳歌する、それこそがきっと本当に幸せだということだ。
少なくとも今の海智はそのことを強く強く感じていた。