KPレスの2PL、前にしたものが楽しくて好きだったので味をしめていってきました。
今回はお久しぶりの双子にて。
このシナリオには秘匿があり、ほとんどのことを忘却して記憶はない状態なのだが目の前の相手には嘘をついて誤魔化したほうがいいだろうという、そんな開始のふわふわとした立ち位置。なんだ頭でも殴られたんか?ってなってました(終わってみたらまぁそんなもんだったので、笑えない気もしますが)。
PLとしては相手に違和感があったりなかったりという感じではありまして。けれど探索者等には上記のような有様(秘匿です)のため、うーんうーんとなっておりましたね。
ずっとこう不可思議の中で目を覚ました場所をずっと探し回っているという感じだったのですけど、出てくる情報ががまぁまぁ不穏なんですよね。
ていうか、初手で目の前に死体が転がってるんだからさ。不穏なのは間違いないって話ではあるんですけれどね。
開始早々からずっと不穏な中でちょくちょく、なんとなしに記憶が戻ってきたりもするものだから……で、結局何がありました?って、こちらの秘匿だと必死に自分を取り戻すためにもがいているという印象でしたね。
向こうの秘匿はなかなかに凄まじく、こちらの視点で見ても若干の違和感(PLの)に納得せずにはいられない感じでした。だって、なり替わりを画策されているとは……というか成り代わられてるとは思わないじゃないですか。秘匿がなかったら初手で追及してたよ。マジ。
結局は双子の片割れではないということを確認し、ここを出るまでは積極的ではないけど共犯というか共同戦線みたいな。いのちだいじに、作戦。
からの呪文とか駆使して戻ってきた当人は初手でこちらではなく、死体(過去形)を仕留めようとするのだから楽しくなっちゃうなぁ。うちの方も彼女がきちんと帰ってきたから約束は守ろう、それ以上は知らんみたいなスタイルだったから笑うしかなかった。
双子はこうして双子の閉じた世界へと帰還したのでありました笑
ふふ、今回も楽しく遊ばせていただきました。ありがとうございました!!!!
以下は小話
理解の及ばないことばかりが起こる。
人間の命に関わる、己の命をも危険にさらされている状況というものは感情を麻痺させるものだ。
由翔は何かしらに巻き込まれた後、全てが終わってからいつも思う。
──ああ、また変なことに巻き込まれたんだな。
由翔も由愛も、言ってしまうと端正で整った顔立ちをしている。それに起因した揉めごとや面倒ごとの経験がないかといえば、そんなことはない。
世の中に蔓延る面倒ごとの幾らかを経験してはおり、学生時代の友人や仕事仲間の反応から察するにそれなりに経験数は多い方に入るだろう。そのように想像するには難くない要素が揃い過ぎているのだ。
しかし、そういった面倒ごととは一線を画す経験だった。
人間の命にまつわる事件、理解不明な事象、それらは全く別物だ。さらに言うならば現実感すらもどこか欠落した体験だった。
由愛が別の女性と精神だけが入れ替わっていただなんて、漫画や小説の類でしかないようなことだ。けれど事実、発生した事象なのだからこれは紛うことなく変なことだ。
そんな思考を普段と変わらぬ様子のままに繰り広げている由翔に対して、由愛は普段と変わらない調子で隣に腰を下ろす。自宅のソファに座っていたため由愛は隣とはいっても身体を密着させるような形だ。しかも腕を絡めて満足そうに顔を寄せる。
本当に普段通りだった。
「ねぇ、由翔。何考えてるの?」
ほんの少し上目遣いの視線を向けながら、由愛は問いかけた。
「別に。終わったことだよ」
由翔の返答もまた普段と変わりない。淡々とした少々そっけない由翔の様子に、由愛は分かりやすく不機嫌に口を尖らせた。
これもまた普段と変わらないことではあるのだが、みるみる不機嫌になっていく由愛はさらに露骨なまでにさらに身体を密着させる。それは相手のことを隅々までくまなく把握していなければ気が済まないとでも言わんばかりだった。
「教えてくれてもいいでしょ?」
さらに言葉を紡ぐ由愛の口はやはり不機嫌そうに尖ったままだ。
「だから、終わった話。この前のこと考えてたんだよ」
この前のこと、それだけで由愛には十分だったらしい。みるみるうちに今度は憤慨の表情を浮かべた。
「やっぱりあいつ……」
件の彼女のことを指しているのだろう言葉は、憎しみや少々の殺意すらも入り混じっているかのような声色だ。
「終わったこと、だよ」
由翔はやはり淡々と、切り捨てるように言う。
由愛はその言葉にむすっとした表情を浮かべるが、それでも由翔にしがみついて離れる気配はない。
由翔がそれを引き剥がそうとしているわけでもなかった。
いつものように時間と、日々が過ぎていく。ちょっとした不可思議も、少なからず発生する異様も、一瞬の出来事に過ぎない。
それは二人の毎日を彩る、気付け薬程度のものでしかなかった。
