二次

ジャンル雑多の二次創作小説置き場。

kmtが大半その他もあり。年齢制限はパスワード保護(個別問い合わせ対応)。

花より君が美しき(スレミク)

 ——世界は美しい。 そんな月並みな言葉すら霞むような、一面の花畑が二人の前には広がっていた。「すっごいなぁ!」 感嘆の声をもらしながらスレイは、目の前の景色にその瞳を輝かせる。色とりどりの花々は、一見するだけでは季節感をも無にしてしまいそ…

時間よ止まれ、と望むことは無いだろう(エミマル)

 時の流れる音がする。 それは時計の針が進む音であったり、誰かの歩く足音であったり、心臓の鼓動であったりと様々だ。 確実に時間が経過していくことを表すそれぞれの音たちが、エミルは怖いと思った。それらは等しく自分を置いていく。 何故ならば、そ…

キミが好き(エミマル)

——耳触りのいいその声が、好きだと思った。もちろん、その空のような美しい青色の瞳と美しい亜麻色の髪も、少し小柄で華奢な彼女の全てが愛しい。これと決めたら真っ直ぐで、一途で、そして誰よりもエミルを信じる理解者であるマルタのことを、誰よりも理解…

ハロウィンナイトは美しき(エミマル)

「ねぇ、マルタ……恥ずかしいよ……」 所在なさげにするエミルが纏うのは、いわゆる仮装の衣装だ。彼の衣装は狼をモチーフにしたもので、ワイルドさが重視されているのか肌の露出も多めだった。 彼の普段の服を考えると、露出度についてはそこまで問題では…

信心のカタチは時にその姿を変えて(tnzn)

 疑心、思い込み、恐怖、猜疑。人間は人間を疑い、恐る。それが如何に信用している者でも、愛する者であったとしても。 疑いは全てを崩壊させ、無へと追い込んでしまうものだ。 ──もう誰も信用出来ない。 それは自然に受け入れるしか無かった疑心。他人…

ぼくたち、かまぼこたい #2 季節はずれの探検(kmbk)

 ともだち、というのはいいものだ。一緒に過ごせばいつもよりも楽しく、笑顔でいられる。 炭治郎もまたそうだ。入園の初日から紆余曲折はあれど日々を楽しく過ごせる友に出会えたのは、実に良い収穫だった。 同じ組の伊之助と、クラスは違うが炭治郎として…

頑ななる君、日輪の君に崩されて(tnzn)

鬼の首魁はその存在を、今まで以上に慎重に隠した。それは、鬼殺隊の終わらぬ戦いを示しており、それと同時に世代の交代を迫られているとも言える。先の鬼舞辻無惨との戦いにおいて功績を挙げた竈門炭治郎は、日柱の席を与えられた。本人は無惨との戦いについ…

金の輝きは天使の如く(tnzn)

 息が苦しい、腹が痛い、頭が割れそうだ。 そう感じて気がつくと、周りにはたくさんの人がいる。あれ、これってもしかして担架なのか? ぼんやりと考えているうちに、迅速に俺は担架に乗せられて運ばれていく。その先には何かが待っていた。何だろうあれ。…

きらめきセンチメンタル(tnzn)

 空の色が青から橙へと染まる。寂しい気持ちが膨らむ頃には、楽しく遊んでいたはずの友達が一人、また一人と、家へと帰っていく。大半の家では「暗くなるまでには帰ってきなさい」と言い含められているだろうから、当然のことではあるのだが。 そしていつも…

君は闇駆けしモノ(tnzn)

 とある街の路地裏、寂れているとまではいかずとも閑散とした様子を見せる一帯に、風情ある佇まいの喫茶店があった。『かまど』と掲げられたその店は、こじんまりとした店でいわゆる純喫茶というタイプの喫茶店だ。外装もだが内装もまたアンティークな味のあ…

攻防戦とその先に(tnzn)

 廊下の一つの扉を挟んで、睨み合う男性が二人。 一方は竈門炭治郎、一方は我妻善逸。二人はこの部屋に暮らす同居人であり、恋人である。 だが、その二人は睨み合っていた。なぜなら扉の向こうに用があるのは二人ともであり、その順番はてこでも互いが譲り…

ぼくたち、かまぼこたい #1 桜の頃は出会いの頃(kmbk)

春は始まりの季節であり、出会いの季節でもある。他にも多くの異名があるだろうが、これからはじまるものにはこの言葉がふさわしい。これはまさしく、出会いとはじまりのお話だ。見渡す限りの桜、一面の春の色は目に眩しく分かりやすく季節の到来を告げる。満…