前途は洋々、晴れやかに(スレミク)
雲ひとつない青い空の下、ふわりとそよ風が大地の匂いを運んでくる。スレイとミクリオはそんな、いわばグリンウッドからの加護とも言えるような自然が運ぶ空気を大きく吸い込んで背筋を伸ばした。「ん~!いい天気だな」「そうだね、これからの僕らの旅路を…
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空と大地が違えども(スレミク)
空は青く雲ひとつない快晴、暑くもなく寒くもないそんなティル・ナ・ノーグのうららかな環境を全身で感じながら、スレイは一人小高い丘の草むらに寝そべっていた。 スレイの瞳に映るものは、今この世界におとずれている危機など感じさせない。そんな仮初の…
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時よこのまま(スレミク)
「なぁ、ミクリオ。……オレと付き合ってください」 いつもと変わらない声色で告げられた告白の言葉に、ミクリオは目を丸くした。変わらない声色とは裏腹に、スレイの表情と眼差しは緊張を含む固いもので、それからは真剣で真摯な思いがありありと伝わってく…
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ひとりじゃない、かわりじゃない(コーキス)
「マスターは俺が命にかえても絶対元通りにするよ」 相変わらず殺風景でいて、神秘すら感じさせる心象風景の中でイクスを前にしたコーキスは、きりりと緊張した面持ちで告げた。 コーキスの言葉にイクスは困ったように眉を下げながら笑ってみせるが、直ぐに…
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いとしい人(コーイク)
窓から部屋に風が吹き込む。風は優しく柔らかで、あたり一帯が平和であることを感じさせた。 そんな風の吹き込む部屋は殺風景なもので、ベッドが一つと机と椅子のセットがひとつ、それだけの簡素なものだ。そしてそのベッドの端、窓際に神妙な面持ちで腰掛…
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ユア・インフルエンス(コーイク)
一面真っ黒で何も感じない、果てがあるのかないのか、自分が存在しているのかそれとも意識だけしかここにはないのか、何一つわからない漆黒の空間にコーキスはいる。少なくとも、コーキス自身は謎の空間に囚われていると本能的に感じていた。 目に何も映ら…
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君よ頑なな願いを貫け(コーイク)
――願い事がひとつ叶うなら、何を願う? 軽い気持ちで尋ねたのだろうその言葉は、ずっしりと重くコーキスにのしかかった。 願い事が無いわけではなかったが、それをなにかに叶えてもらうのはどうにも違うと心が訴える。もちろん軽はずみに言えることでもな…
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この身は主が為(コーイク)
目前に広がる取り立てて代わり映えのしない光景。何事も大きな出来事が起こることなく過ごせている象徴である光景をぼんやりと見つめながらコーキスは、人知れず胸に手を当ててから大きく息を吐いた。 彼のマスター、イクスの感じている尽きることのない苦…
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進むことへの重責(スレミク)
野営を決め、日も暮れたあとのことだ。あたりはすっかり暗く、松明の小さな明かりだけが頼りだった。 しかし、スレイとしてはイズチで暮らしていた頃と大して変わりはなく、それは他の仲間とて問題にはしていないようだ。それぞれ思い思いの一晩を過ごすべ…
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ユー・ニード!(スレミク)
「スレイ!」 ああ、ミクリオの声がする。けど、オレを呼んでいるその声がどんどんきこえなくなって、視界がどんどん閉じていく。声もきこえない、姿も見えない。「ミクリオ」 名前を呼んでも答えはない。何も、返ってこない。さっきまでそこに、目の前にい…
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君にだけ教えてあげる(スレミク)
「ミクリオ」 いつものように二人連れだってイズチの杜を走り回っていたときだった。ゼンライが姿を現し、ミクリオのことを呼び止める。その声に気づいたミクリオは、そのまま真っ直ぐゼンライの元へと駆け寄った。「なぁに? ジイジ」「大事な話があるから…
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今更だけど大事なこと(スレミク)
背筋を伸ばし、真っ直ぐ前を見る。眼下に広がるのは青く澄んだ空に岩壁と山肌、そして青々と生い茂る緑の樹々だ。「ミクリオ」「なんだい、スレイ」 加護によって守られた澄んだ空気を吸い込んで、スレイは小さく幼馴染みの名を呼ぶ。ミクリオはスレイの呼…
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