健やかなる君に送る世界(スレミク)
——あれからどれだけの時が流れたのだろうか 永遠を生きる天族、ミクリオは流れた時を忘れてしまうほど待ち続けた。待ちに待ち、さらに待ち続けた日は遂に訪れる。見るはずのない夢に見た思い描いた姿だった。 文字通り、待人来る。幼馴染で、相棒で、親友…
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年明けを告げる鐘の音と夢の続き(スレミク)
カウントダウンの声が街中に響く。街全体の熱に浮かされたような落ち着きのなさは、期待と希望を胸に抱く明るいものを感じさせるものだ。スレイとミクリオの姿は、多くの人が集まる街の広場にあった。街の住民達と同じく彼らも期待と希望に満ちた表情で、年…
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二人ならば(スレミク)
衣替えを学園から通知され、ひと月ほどになった。衣替えの初日やその周辺はさすがに暑い日もあり、生徒達は不服を口にしていたものだ。しかし、次第にそれも減っていき気がつけば紅葉を越え、出歩く人々の出で立ちも一枚また一枚と重ね着をする人が増えてい…
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聖夜の夜の輝きと(スレミク)
「なぁなぁ、ミクリオ」 授業が終わり教室を出ようとしたところで、スレイは声を弾ませながらミクリオに呼びかける。視線を向けたミクリオの視界に飛び込んだのは、瞳をきらきらと輝かせるスレイの姿だ。「どうしたんだい?」「今日、寄りたいところがあるん…
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幸せの在処(エミマル)
空は快晴、しかしエミルの表情はどんより重く曇っていた。 目的地へ向かう道すがらも重い表情と調子の悪そうな様子も垣間見えるエミルに、同行していた仲間たちは休息を提案する。エミルはしばらくその提案に対して申し訳なさそうに答えを出し渋っていたが…
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雨の日の君と僕(エミマル)
『どうやら、一雨来そうですよ』 あいも変わらず大地の存在に縛られることなく宙に浮いたまま移動しつつテネブラエは、自身が感じ取ったのかはたまた配下の魔物たちから情報を得たのか、なんにせよ雨の到来の予言を発する。 しかし、エミルとマルタの前に広…
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其の心は高みに舞う(エミマル、ラタマル)
「エミル」 アジトの廊下を歩くエミルを後ろから呼び止めたのはイクスだ。その呼び声にエミルは足を止め、イクスの声がした方へと振り返った。「イクス? どうかしたの?」「いや、大したことじゃないんだけどな……ちょっと聞いてみたいことがあって……」…
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響け魂(コーイク)※闇堕ち描写あり
『堕ちる魂』——あの日から、どれだけ時間が経っただろう? 一瞬しか経っていないようでいて、永遠にも等しい時間を渡ったあとのようにさえ思える。実際どうなのかを確認する手立てはないのだが。 一度瞬きをすれば辺りは、見渡す限り結晶に広範囲を侵食さ…
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それは綿菓子のような(スレミク)
いつもの校舎の姿は一変していた。華やかな飾りつけや、いつもの何倍もの人たちが行き交う校庭や廊下は、別世界にでも迷い込んだかと思うほどの変わりようだ。そんな人の溢れかえる廊下を出店で買ったのだろう綿菓子を頬張りながら歩くスレイの姿があった。…
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勘違いのトリックオアトリート(スレミク)
静かな辺りに扉を叩く音が響く。扉の前にはソワソワとした様子のスレイの姿、そして重さを感じる軋むような音をたてながら開いた扉の奥にはミクリオの姿だ。「トリックオアトリート!」 幼い日に聞いたときには、お菓子をもらえる魔法の言葉のように思えた…
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Give me your time(スレミク)
「なぁ、ミクリオ」 快晴の空の下、暖かな日差しに照らされるミクリオの瞳はきらりと輝いて、声をかけたスレイの方へと真っ直ぐな視線とともに向けられる。スレイは若干緊張したいつもよりもぎこちない笑顔を浮かべ、彼もまたミクリオにまっすぐ視線を向けて…
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