届ける声と心の在処
今日は怒涛の日だった。恒人にとっても八雲にとっても、それは同じくで二人して疲労困憊だ。ほんの少し前まで、二人の姿は八雲の実家である神来社本家にあった。それは八雲の父である七伊の画策した出来事の一環であり、内々のことで事件になるようなことはな…
卓依頼文,神来社八雲
黒猫は幸運と幸せを呼ぶ足掛かり
人の転機というものは、唐突に訪れる。それを手にするかしないかは個々によるが、予期しないことが転機へ繋がることは往々にしてあることだ。神来社八雲の新たな転機は、ある日の夕刻の迫る頃に訪れた。やはり突然に。その日の八雲は自身の事務所で書類やら資…
卓依頼文,神来社八雲
兄弟にして師弟たる
兄弟というものが必ずしも関わりがあり、そして必ずしも仲がいいものというわけではない。 実際、兄の八雲と弟の賀九の二人も育つ過程で関わりはないままに生きてきた。 彼らの場合は生まれた家があまりにも特殊で、八雲と賀九の間には埋まらないほどに大…
卓依頼文,神来社八雲,神来社賀九
DIGINについて
カニバ描写が欲にガン負けしてんのいいよなって思う。ちょい前のシナリオを受けて感情が変にブレてる八雲にちょうどいい塩梅、というのもある結婚指輪……?の情報のところ、思い至ってるのに(アイデア成功してるのに)その指輪って聞き方しちゃうのもふふっ…
卓DIGIN,神来社八雲
あたたかい〝おめでとう〟
〝おめでとう〟という言葉を言われたことはあっただろうか。少なくとも八雲にとって誕生日を祝福する言葉は他人事であり、子供の享受する一般的なものは基本的に縁遠いものだった。実家は大分変わった風習を持ったまま現在に存在しているため、一般常識という…
卓神来社八雲
かいごめ最後のシーン リプレイ風
「……上手に、やってね」八雲が指を鳴らすとカラスの鳴き声はさらに五月蝿くなり、辺りは霧に包まれ、社の形は消えていく。
空には紅い満月が浮かび、地面は紺桔梗の花が咲き乱れていた。二人の横には見守るように池が存在しており、八雲の背後では青い薔…
卓怪異でごめんなさい,神来社八雲
祝詞の空
──掛けまくも畏き天照の大神意識を向けるは彼方の紫雲。──高天原に御座す天津神等存在を忘れ去られた神は怒る。──諸々の禍事・罪・穢 有らむをばそれでも人間として、ここに生きここに立つ以上は。──祓へ給ひ 清め給へと白す事を 聞こし食せと誰か…
卓神来社八雲,霖雨に天弓、曇天に亡骸。
君の外形
伸びた黒髪は決して短くないがそこには清潔感があり、その重めの前髪から覗く両の眼は紺桔梗の落ち着いた色している。視線すらも落ち着いたもので淡々と、そして穏やかに世界を俯瞰し捉えていた。青のシャツに黒のスーツという、表情に等しく落ち着いた色合い…
卓神来社八雲