天原颯空

名の付けられぬもの

当たり前、だった。それはずっとずっと当然にそこにあるもので、日常の一欠片だ。家族と言うには距離があり、友と言うには距離が近い。いつしかそれを“幼なじみ”と称するようになった。正しいのがどうかは分からない。だが、これまで築いてきた関係を正しさ…

天原颯空の×××。

ああ、僕は──ただの化け物だ。全てがまがいもの。望む全てが烏滸がましく、願う全ては虚無と等しい。記憶なんて不確かで、当たり前に存在しない。僕はそう、何者でもなかった。強いて言うなら、誰の手にも負えない化け物で兵器。感情を持っていい存在なんか…