七星暁彦

僕の目に映る君は綺麗だ

「君はもう少し、踏み込んでもいいんじゃないか?」その言葉は蓮緒から暁彦に向けられたものだった。暁彦の姿は当然ながら蓮緒の前、支部の支部長室の中にある。相談をしたいことがあり、ここまでやってきた暁彦が投げかけた言葉の答えが、今しがたの言葉だ。…

「春日恭二湯煙殺人事件~犯人は女将~」感想と小話

もうねぇ、タイトルから好きなんですよね。犯人までタイトルに含まれているなんてもう、いい茶番だし最高のギャグだから楽しみにしかない〜!というスタートなんですよね笑久しぶりにお会いしまして、自陣楽しい〜!がまず最初でした。大体一年くらいぶりの自…

「ありがとう」を君に

七星暁彦はとある店の一角で、頭を悩ませていた。彼の姿はいわゆる文具売り場にある。その中のブックマーカーを取り扱ったコーナーで立ち止まり、一人ものを凝視していた。そもそもどうして暁彦がブックマーカーとにらめっこをしているかというと、先日行った…

無意識に意識して

自分の思うほど、世界は窮屈なんかじゃない。これまでは苦しくて、辛いばかりだった現実が、大きく開けたのは言うほど前の話という訳でもないのだが、すっかり時間が経ってしまっているような気もする。少なくとも、変わった世界は自分にとって楽しいく、そし…

後付け属性はほどほどに!

変な夢を見た。何を言われたかすら覚えていないけれど、相手にとてつもない剣幕で言葉を向けられていたということだけは記憶に残っている。なんだったんだろう、不思議な夢に疑問を持ちながら身体を起こすと、全身を違和感が駆け巡った。感覚がいつもと違う。…

七星暁彦の追想

――今なら少し、自分のことを赦せる気がした。完璧をただ求めて生きる日々は、まるで人形のようで。必死に与えられたことをこなすために日々を生きる。自分のためじゃない、あの人たちのために生きていた。日々は牢獄、日々は虚無、けれど求められる姿に僕は…