君想い、君求む(tnzn)

 どくんどくん、心臓の音が五月蝿い。早鐘のように打つ音は、緊張の現れだった。
 目の前には俺の恋焦がれてやまない想い人。
 俺の胸には今日こそ告げるのだと決意した秘め続けてきた想い。そして俺の手には花束がある。
 想い人のことを考えて考えて選んだ花たちが、こじんまりとした花束になって手に収まっていた。
 この気持ち、受け止めてもらえるだろうか。不安は尽きないが、それでも決意したのだと自分を奮い立たせる。

 ──聞いて欲しいことが、あるんだ。