「なぁ、ミクリオ。……オレと付き合ってください」
いつもと変わらない声色で告げられた告白の言葉に、ミクリオは目を丸くした。変わらない声色とは裏腹に、スレイの表情と眼差しは緊張を含む固いもので、それからは真剣で真摯な思いがありありと伝わってくる。
「はい」
スレイの言葉に対して、ミクリオは短くも確かな言葉で肯定を告げた。今度はスレイが目を丸くして、ぱちぱちとその目を瞬かせてから次の瞬間には花でも咲き乱れそうなほど顔をほころばせる。
「ありがとう!」
スレイは喜びに満ち溢れるままにミクリオに飛びつくと、そのまま背に手を回して力強く抱きしめた。触れたことがない訳では無い、そのはずだが何故かいつもと違う感覚に、ミクリオの身体は自然とこわばる。
それに気がついたのか、スレイは背中に回した腕に込めた力を緩めて、片方の手で優しくミクリオの背を撫でた。
(あたたかい)
気がつけばミクリオの身体のこわばりはなくなり、彼もスレイの背に手を回しじっと抱きしめ合う。声もなくただただ互いの温もりを感じあっていた。
——ずっとこのままでいられたらいいのに
