「心は焦土」感想と小話

噂は聞いていて、行きたいという知り合いもいて、これは未通過KPするかなの気持ちでいたシナリオでした。

実は回せる人がいると聞いて沸き立ちまして(KPしてくださったジラさん、本当にありがとうございます)、二人でこう……突撃をさせていただいた次第です。行けると思ってなかったんで、本当に本当に嬉しい〜ってなってました。

そんな前置きからスタートしましたけれど、秘匿のないオープンなHOを拝見して、どっちが殺してどっちが殺される?という選び方……言葉おもしろすぎませんか。笑っちゃった。

実際自分が殺される側のHOだったんですけど、まぁスタートから何だあれですよ。どんな状況?ってなりましたものね。

いや、まぁ、うちのは殺されてるわけなんですけど。なんでや……どうしてこの結果になるかを遡るってなんか好きですね。回避できるかな〜わはは!ですよほんと。

これはシナリオとは無関係のところのお話なんですけど、ここに連れていった双子の片割れ……対応ドライな癖にめちゃくちゃ見えないところで重てえ男になって、私もびっくりした人なんですが。キャラって動かしてみないと分からないところありますよね(急)

なのでいい感じに双子の相方に重めの感情向けてたわけで……向こうは向こうで近いところあったので、閉じてる世界に生きてると言うか……箱庭の住人だなって感じが良かったりしました。

自分たちの行動を思い出しながら振り返り、謎を解いていく感じが楽しいですね!そこに色々な情報がちりばめられているというのか、そんな感じがとてもとても楽しくて、ワクワクしながらRPして頭を必死に可能な限り回転させていました。

シナリオ作者さんのシナリオはこれで触れるの二本目なんですけど、謎解きに歯応えがあるなって印象がより強くなりました。今回みたいなスタートこそ突飛でもシリアスなものも、前に触れたものは割と外から見ても触れても突飛さはあったんですけど、どちらにしても謎を解くには結構な思考を要する印象です。歯応えはかなりあるが、答えには辿り着けるというギリギリのラインがたまらないなってなんともテンションが上がりました。

PCとしてもPLとしても、たくさん話をしてたくさん相談できたのがとてもありがたかったですし、その結果うちの方は見えないところで静かにクソ重い妹への気持ちを持ち合わせた人間になりましたが笑

それはそれとして楽しくてですね!はしゃぎながら、見えないところで重ためなRPをしていたわけなんですけれども。

自分のキャラはただ殺されたもんだとばかり思っていたんですけれど、途中であの子の死体を鞄に詰めてバスに乗ってるのにはたまげました。お前もかい。

そりゃあ重たい感情も持ち合わせていますわよというそんなお話でしたね。

最後はしっかりと必要なことを成功させて、二人揃って生還できまして!よかったなぁ!

ただ、きっと、この二人は互いを優先した小さな箱庭の中で生き続けていくのだろうなと。そんなことを思うと、閉じた世界が無性に愛おしく思えたりしました。

この双子はそれぞれのやり方で半身を拗らせたまま生きているので、きっとこれからも拗らせ続けていくのでしょう。

セッション時間としては夜一日だったので短めではあるのですが、濃くて楽しい時間を過ごさせていただきました!本当にありがとうございました!!!

以下は小話!

「由翔、ねぇ!」

 どこか媚びるようでもある声は呼びかける。

「何?」

 応える声は淡々と静かに問いを返した。 

 二人は同じ整った顔を向け合う。

 由翔と由愛、二人の姿は自宅のリビングにあった。

 あの日おかしな存在が出現した場所であり、その事象を解決するに至れた場所でもある。

 二人は日常を取り戻し、由翔はリビングで機械をいじっていた。その様子に痺れを切らした由愛が、声をかけたのが今この状況だ。

「由愛の方、全然見てくれない! 由愛ここにいるのに!」

「はいはい、ごめんごめん」

「そんな雑な扱いしたら嫌!」

「ごめんって」

 由愛は膨れっ面を作ってから、見るからに不服そうな表情で由翔のことを見つめていた。

 謝る由翔はその表情を気にするも悪びれる様子もなく、ただ事務的に謝罪の言葉を口にする。

「心がこもってない!」

 由愛は由翔の事務的な返しに再び不服そうに言葉を返した。少々先ほどよりもヒステリックな声をあげて、さらに不服を口にする。

「だからごめんって」

 相変わらずの様子の由翔に対して、やはり膨れっ面で由愛は立ち上がった。座る位置を由翔の正面から隣へと変えて、ぴたりとくっつくが状況はそれ以上には変わらない。

「ねぇ、由翔〜」

「何?」

「どうしてこっち見てくれないの?」

「作業してるから」

「もう!」

 拗ねた表情を見せたまま、由愛は由翔の腕をぐいと引っ張る。それでも由翔は視線を向けることもなければ、手を止めることもない。

 それこそ相変わらずだ。

 由愛がいくら声をかけても、さらにぴたりと身体を密着させてみようとも何も変わらない。

 ここには二人だけがいて、二人がいつものようなやり取りを繰り広げている。それだけだ。

 不可解な出来事を体験し、二人は今まで通りというものを勝ち取った。

 その延長線にある日常は、もしかすると退屈で刺激のないものであるのかもしれない。

 それでも。

 二人が勝ち取った、二人の未来だ。