八雲の小話的なやつ

ふと思うことがある。
どれほど一般的な日常と自分はかけ離れているのだろう、と。
考えたところで瑣末なことではあるのだが。それでもふとした時には考えてしまう。
それは自身が非日常に身を置くゆえではあるのだろうが、それにしたところで考えずにはいられない。
自身の生い立ちが、自身を取り巻く状況が、全てが彼に日常を与えないのだ。
それでも日常と非日常を繋ぐように、自分と世界を繋ぐものがある。これまでもずっとそうだったのだが、これまで以上にそれを意識することが増えたのだ。
いざそれを認識し、当たり前に受け止めてみると心の中があたたかく穏やかな気持ちを抱く。
──こういうのって、きっと。幸せって言うんだろうな。
小さく八雲は微笑んだ。