こないだ、オスカーは結局のところミオくんの選択を尊重したんだろうなって話をしてたんですわ。
彼らはエンド2、そしてオスカーはミオくんの吸血鬼なんやらについては知らないままだったのですけれど……結局知ったとしても、自分の身を差し出すような提案はしたろうし「キミが生きていられるなら、それが一番嬉しいよ」って話もしてたんだろうけど、最終的には決定権をミオくんに譲ってたんだと思うのですよね。
で、恐らくミオくんはオスカーの身が犠牲になるような選択肢は良しとできないのだろうし、オスカーとしてもミオくんが嫌だと思うことを無理強いしてまで生きて欲しい訳ではないので。だからエンド自体は変わらなかったんじゃないかな、って話してた。
けど、永遠になるのは18ではなくて16だったんだろうねとも話をしてたのよね。
だってオスカーが永遠になったのは「オレはキミがいないと生きていけないよ」という気持ちが理由だから。明日からミオくんがいないとわかってる世界に、記憶がリセットされた自分が何も知らずに生きていくことを納得できない。許容できない。
だってミオくんはそこにいないのだから。
どこまでもミオくんが大切で、ミオくんのために生きるのがオスカーって人だなと改めて。
今度は二人一緒でいてくれ、幸せにいてくれ。(なおとんでもないシナリオに放り込もうとしてはいる)
小話!
出会いというのは人間を変えるという。
これまでオスカーはその言葉を、どこか実感なく眺めていた。
そんな劇的な出会いに心当たりはなかったし、これから自分の身にやってくるとも思えなかったのだ。
けれど、どこかで、感じていた。
自分はそんな経験をしたことがあるのではないだろうか、と。あまりにも輪郭がぼやけきっていて、漠然とすらしないような感覚は、オスカーに戸惑いしか与えないがそれが嘘とも思えない。
なんとも複雑な心境だったものだ。
それがどうだろう。十六の歳に全てが変わった。
劇的な出会いというものはやってきたのだ、しかもこれは初めてのものではない。自分にはいわゆる前世というものがあり、そのときもそして今もひとつの出会いによって劇的に彼を取り巻くものが変わる。
実際は変わっている訳ではない。しかし体感的には文字通り劇的に変化を遂げていた。
かつても、そして今も、そこにはミオという存在がある。大切で愛しくて、今度こそ共に在りたい存在だ。
ミオのことを思い浮かべるだけで、オスカーは自然と柔らかな笑みを浮かべる。
最初こそミオが幸せならば、そこに自分の存在はなくてもいいと思ったものだ。だが今は、欲張りになってしまった。
もちろんそれは、許されるならばという限りではある。しかし間違いなくそこにある願いで、祈りで、欲。
──今度こそ、最後の最期の一瞬までキミといよう。
