歌姫のとき、あんなにも人と関わることを遠ざけてきた渡はNPCるる子に対して関わろうとしたんです。
自分のシナリオながら、君の動作については純粋に想定を超えていて、驚きとともにRPしてたな。
積極性という言葉がこれほど似合わない奴が、どうした!?って感じでしたし、そこに加わる朔くんのちょっとモヤついた内心が加わって、変わり始めた何かにそわそわしてしまう感じが楽しかったり。
最初からそうなんだけど、朔くんとの距離感って自陣の皆様はご承知のことかと思うのですけれど、かなりレアというか唯一無二なんですよね。
気が楽というか、変な緊張がないから。それが良くて、それで良くてって思っていたはずなんですよ。渡は。
でも……るる子の側から見て間違った必死に、ちょっと羨ましさを感じたりしたんですよね。それと同時にこのままじゃダメなんじゃないかって。そしたらそれって自分じゃんってなるんですけど、自分のことはもう諦めちゃってるから……せめて彼女はなんて欲とかいろんなものを勝手にるる子に押し付けた。
自分がうまくやれないままにきたことを、彼女にならと。綺麗な言い方をすれば託したのですね。
だけれど、ここから少しずつ変わってきた。だって、るる子に対してちゃんと関わりたい、分かり合いたいとかのたまってしまったんです。こんなこと、クランブルデイズの時には考えられない言葉で……本人は変わりたいと言ったけど、それ以上に彼は変わっていたのかもしれないね。とか思ったり。
パンジーのシナリオの冒頭から、ずっとずっと渡は何か思うところがあって。それって、朔くんって自分にとってどんな存在?っていうところなんですよ。
けれど結局辿り着いたのは「当たり前」の一部。だった。
この話をしている時に一番大きかったのは、自分とその他ではなく自分と他人とその他という世界認識に改められたこと。他者は存在していてもその他以上でも以下でもなかった。だからこそ、何者かになりたくて、誰かに愛されたかった。それがどうやら手を伸ばしているだけではダメだって、流石に彼も気づいたのですわ……めちゃくちゃ時間はかかってるけど。
こんな形で欠ける日常を嫌がるくらいにはワガママ言えるようになっていたみたいです。
渡としてはやれることをやるようにしてみようと思いが強くなってきてるんですわ。まだ出来てないなって思うことも多いけどそれでも○○だったのになと引っかかるなら、もう少しくらいはなにかしてみてもいいのかなって。
待っててたって現状維持以上のことは起きないし、頑張ったらその分だけいいことが返ってきたりするのも知ったので。
