「おこし召しませ」感想と小話

素体固定だって!ウキウキ!なんて思っていたんですよ、私(大分、酷い)
レネビさんの肉削いで食わされるなんて思いませんもんね!発想力に脱帽でした。
あとこのシナリオのことを語るにはミロワールさんのことは欠かせません。
GMが整えてくれた可愛らしいお姉さんだったのですけれど、自分の連れて行った子が長男だったもので(しかも大地主の息子だから長男意識がバリバリなのだなぁ)クリティカルヒットでした。
覚醒枠もRCも多くなってまいりまして……笑
やりたいこと考えるとRCになってしまうのは、好みの問題以外の何ものでもないですね。魔法とか好きだもん……
……話を戻そうか。笑
戦闘ではミロワールさんにバフ貰ったり攻撃してもらったり、頼れる〜けどこの人ミドルでマスヴィジョン使えるんだ!?とは思ったのです
まぁまぁ、そんなことは思いながらね……ツアーガイドの春日さんなどとの戦闘までこなした訳です。ちなみに感動したのは春日の攻撃を志貴が回避したところですね。おめーかっこいいな!?でした、RCだよ……?やるなぁ貴様、でしたね。
そして、危惧ポイントです。
クライマックスが二戦目!(いや回避はできる仕様だけども!)
志貴の在り方ではこの戦闘避けられない……(白尾の所でせめて穏やかな終わりを祈る、となっていたため)
自分の出来ることをしたいし、知ったことをなかったことにも出来なければ逃げるなんて恩人に対して出来なかったのだな……
このあたりでGMから、ロイスの状況などがなかなかに良い調子で来れてる旨を聞いて、つぐみこはうわーってなってたところだったんですけど「覚悟を決めろ」と言われた気分でした……志貴に笑
最後まで走りきって、最後に告げられる銘菓ミロワールのくだりでおちゃめさん具合に私はニッコリ、志貴はちょっと複雑そうに笑っていました。
素敵なシナリオでした!本当にありがとうございました´ω`*

以下は小話です

災難だった、巻き込まれた、大変だった──そんなふうに声をかけられて、志貴は曖昧な笑みを浮かべる。
彼らは本当に起こっていたことを何も知らない。記憶処理が施された当事者たちと、〝真実〟として伝えられた情報を知る者しか基本的には存在しないからだ。
それを覚え、正しく知っているのは関係者である志貴やUGNそしてFHくらいのものだろう。これが正しい姿であるらしい。志貴は受けた説明を思い出しながら、目の前の知人たちにもう一度笑顔を向けた。

口外してはいけないこと、というのは言い換えれば自分だけの思い出に近いものがある。厳密にはそうではないが、似たようなものだと思えばそれはそれで悪くないと、志貴は感じていた。
辛くないといえば嘘になる。彼女に──美晴にも言われた災難という言葉は否定しないが、やはり志貴の中でそれはただ単なる一側面に過ぎない。
美晴との出会いは志貴にとって大きなものだった。それははっきりと断言できるものだ。
志貴の中には自身が最善を尽くせたかどうかはわからずとも、あの瞬間に自分のできることはやれたという自負は残っている。
その行為はおそらく美晴や、きっと白尾にとって良いものだった。少なくとも志貴はそう信じてやまない。
可能な限りの救いと、せめて穏やかな終わりを願い祈ったことを間違いだなんて思いたくはないからだ。
それに美晴に言われた言葉である「そこにいるだけで誰かを救える人だ」という言葉を信じると胸に決めた。それを早速曲げるような真似をしたくもない。
非日常の世界を知った今だからこそ、これまで当たり前に生きてきた日常は尊く価値のあるものなのだと実感する。
だからこそ自分にできることを、可能な限り全力でやって、この尊い日常を守りたいと思うのだ。同時に彼女のように誰かを助け導く存在になれるようにとも思う。
西蓮寺の家だけではない、多くのことや多くのもの、そして多くの人を守れたなら。
そのための努力を美晴は背中を押して応援してくれる、志貴はそんなふうに感じていた。

「おにいちゃん!」
面倒で億劫さを感じ始めた現状を一気に変える一声が届く。
声の主は志貴の妹だ。目には涙をため、きゅっと結んだ口は何かを言いたげなことがよく伝わってくる。
妹の様子から察するところがあったのか、知人たちは簡単な挨拶のあとに志貴から離れていった。相変わらず涙ぐんだままの彼女の後ろには両親の姿もある。
──ああ、僕は帰ってこられたんだな。
やっと志貴の中に実感が湧いてきた。
「……ただいま」
どんな顔をしたらいいのだろう、と考えて浮かべたのは少し困ったような笑顔だ。
まさかこんなに心配をかけてしまうことになるとは思いもしなかったし、子供の頃から今に至るまで家族にここまで心配をかけたこともなかった。
だからこそどんな顔をしていいのかわからずにいる。
志貴の声に妹は、何とかたえていた涙をぼろぼろと流して彼にしがみついた。そしてそのまま声を上げて泣きはじめる。彼女がどれだけ心配していたのか、この様子から十分すぎるほどに志貴へ伝わった。
「おかえり」
言葉をかけたのは母親だ。隣では父親も頷いている。
二人の表情は穏やかで、目には少し涙が浮かびそれでいて安堵の感情がはっきりと伝わるものだった。
取り戻したいと手を伸ばしていた日常がここにある。
──僕は、幸せ者だな。
その気持ちとともに、志貴の瞳にも涙が自然とあふれていた。