シナリオの雰囲気がそもそも可愛さとロマンチックさがあって、お茶目さがまたテンションを上げてくれるという印象です。
すごく楽しく世界の命運をかけてデートしているっていう、ぎりぎりを攻めてる感じ好きですね。
連れて行った子はかれこれもう一年ほどの付き合いになってきた(自分で書いててびっくりしてる!)子なんですけれど、いやもう本当に、楽しいうちよそ!でしたね。
いろいろなところをデートして楽しみながら、頼まれたものを回収していくっていう。理由以外は大体平和な流れで……海岸で戯れたり、カラオケで歌ってみたり(なお判定は失敗)、何だかタンバリンめちゃくちゃ上手く打てたり(こちらの判定はばっちしでした)、ゲーセンで謎のぬいぐるみを彼女が欲しがるからゲットする彼氏といういい感じの状態になれたり、観覧車に乗ってみたりしましたね。
シナリオ的に最後はキス!という流れだったのが、にこー!!!!!です。好き!
そして、KPがスチル描いてくれて!!!!!!!雄叫びあげるほど(実際にはもちろん上げてないけれど)嬉しかったです。KP好き過ぎる、神だわ愛してる(真剣な顔)
微笑ましいうちよそちゃんの、初キス物語と相成りましてございました。
もう最高に楽しかった!本当に本当に、ありがとうございましたっ!以下は小話
空には大きな月が浮かび、星が煌めく。美しい夜空で、そして二人にとっては印象深い夜空だ。だが、エミールにとっては少しばかり後悔のある夜でもある。
そもそも今日はせっかくウルトラスーパームーンという、今回を逃せばいつ見られるかもわからないような月を見物しにきたはずなのだ。芽愛との珍しい定番のデート、というやつだった。
否、そうなるはずだったのだ。
思えばつくづくおかしなことに出くわすものだと思う。本当は伝えるつもりもなかった気持ちを伝えるきっかけになった出来事も、旅行先で起こった不可思議な出来事だった。
それから人知れず街を救ったりもしたのだから、どういう巡り合わせなのだろうかと疑問すら感じてしまう。
今回もそうなのだ。月を見物に行ってみれば、曖昧な記憶の中で光を探して自分たちは歩き回っていたではないか。
──なんでイマイチ覚えてないんだよ。
正直、この上なく不服だ。
楽しみにしていた出来事が半減したような、そんな気分になる。純粋に悔しさが込み上げてくるばかりだ。
とは言っても、この夜が楽しくなかったわけではない。芽愛と一緒にいて楽しくない瞬間などある訳がないのだが。焦ることも困ることもあるが、終わってみれば楽しかったと言える時間を過ごす。それが芽愛との時間だった。
今回も例外ではない。曖昧な記憶の中においても自分は隣を歩く芽愛と共に楽しんで街を歩いていたことは断言できるし、相変わらず飽きのない時間が流れていた。間違いない。
だが、しかしだ。
問題はこれではない。大問題でエミールの後悔の元とも言える出来事は別にあった。
キス、だ。
まさか芽愛からされることになるとは思わなかった。そもそも、そういう雰囲気になるものなのだろうかなどと悶々としたことが何度もあったのだ。そんな悶々とせずにはいられないような予想を、軽々と翻して芽愛はエミールの唇を文字通り奪い去った。
美しく光り輝く街、大きな月が見下ろす夜はこの上なくロマンチックでドラマチックなファーストキスの夜だ。その点については申し分ない。二人で見つめるこの風景はきっと忘れることができないだろうと思う。
「エミくん?」
芽愛の声がエミールの名を呼びかけた。
彼女の方へ視線を向けながら、これまでの思考が妙に申し訳ないものに思えてくる。目の前にいる芽愛を放っておいて、自分の思う理不尽に憤っているとはまさしく不徳の致すところだった。
「ごめん、何でもない」
「そう?」
エミールのことを覗き込みながら首を傾げてつつ歩く芽愛からは、心配というよりも純粋な興味が見受けられる。
「何でもないって。ほら、そろそろ帰ろう」
芽愛の様子にばつの悪さを感じてしまうが、それでも笑顔でエミールは彼女の手を引いた。
今晩のデートはもうすぐ終わる。次もきっと楽しい時間になることだろうと名残惜しさよりも、この次への期待を胸に抱きながら二人は街を歩いた。
