※「並行の遠華 4th.烈火苛烈のソムニウム」のサンプルです
クトゥルフ神話TRPG
「並行の遠華 4th.烈火苛烈のソムニウム」
終わる世界は何を呼びかけているのだろうか。
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唐突な世界の破滅を見た。
それは遠からずどんな世界にも等しく訪れる光景だと言う。
このままでは崩れゆく世界に干渉することができるのは、破滅の夢を見た君たち二人だけなのだと。
──日常を、大切なものを、望みを守るためにその手を貸してはくれないか。
これは、並行して存在する世界の平衡と平和を目指す物語。
人数:2人(KPCとタイマン可)
時間:(テキセ) 20時間程度
技能:生き残り、目的を達せるための技能<目星><聞き耳><図書館>行動(戦闘)技能
※本シナリオは神話生物の独自解釈が含まれています。
※本シナリオには特撮シリーズのオマージュ要素が含まれています。
HO破壊者
世界を破壊するとされる者。どこの世界に行っても疎まれる。
HO救世主
世界を救済するとされる者。どこの世界に行っても迎合される。
登場するNPC
黒幕(黒岩堂 浅坦)
名前を尋ねなければ名乗らない本シナリオの黒幕。
幼稚にして愚か、小者にして小心、横暴にして横柄。道楽に染め上げた子供がそのまま外見と立場だけ大人になったような人物。
自分の思い通りにならない世の中ならいらないと、そんな自分勝手な都合を事件の発端とさせた張本人であり、間違いを財力によって捻じ曲げた人物でもある。
登場する神話生物
“黄衣の王”“ハスター”(マレウスモンストロルム )
戯曲の台本、その作者によって悪意的に記された王。
黄衣の王を理想と信じ、王の威厳と美しさを残酷さを持って表現する存在。結果として人間の体験を越えるものを示す。
それに魅了され黒幕は人間の世の終わりを改めて望んだ。
登場するアーティファクト
ガラスのペンデュラム(オリジナル)
HO1に渡されるもの。破壊者の象徴とされる。
全ての条件が整った時に並行世界の要となっている存在を指し示す。(光る色については探索者のイメージカラーに合わせるなど適宜対応してください)
並行世界の要に意思が存在する場合は、世界と己に害をなす反射的にペンデュラムを嫌う。
テレイドスコープ(オリジナル)
HO2に渡されるもの。救世主の象徴とされる。
並行世界を渡るために必要なもの。
行き先を選択することはできず世界を繋ぎ光で移動をさせる。
レンのガラス(キーパーコンパニオンP67)
舞台となる場所
現代日本とその平行世界
4のシナリオ真相
並行世界をあるべき姿へと戻すという結果を導き続けている探索者たち。
しかしそれを良しとしない者がいる。もちろんそれはこの並行世界を使って自分の目論みを達成させようとしている存在だ。
これまでの世界と、今回の世界での情報からも探索者たちは何かしらの神(ハスター)を黒幕である存在が喚ぼうと目論んでいることに気づくだろうが、実際ハスター招来のための手筈は整えきれていない。
そのため、ハスターを掲げながら結果として何かしらを喚ぶにも本来ならば至れないのだが、気まぐれを起こしたハスターが半端に応じてしまったために黒幕が言うなれば調子に乗ってしまった。
招来の儀式は完遂されると、何者でもない神ですらない化け物を喚び出してしまうことになるが、それは神々からすると自業自得であり人間の愚かさゆえと嘲笑っていたのかもしれない。
限りなく詰めの甘い黒幕、黒岩堂の行動と儀式を止めてしまえば事件は終息へと向かうことになる。
中途半端に召喚されていたヴォルヴァドスも妨害されることなく、世界をあるべき姿へ戻すことを遂行しあまりにも偏った可能性の世界たちが本来の世界の形へ戻る。
CPシナリオ全体の真相
私利私欲にまみれた人間がいた。彼は巨万の富を手にしながらその他を一切持てず欲望を肥大化させるばかりの人間だった。
彼は偶然に触れた戯曲から〝黄衣の王〟に魅了され、これを利用して自身の欲を満たそうと望む。〝黄衣の王〟ひいては〝ハスター〟の存在を利用しようと考えたのだ。
その欲とは自身の望みをこれまで叶えることのなかった世界への復讐、募らせた恨みは世界の崩壊を目的とさせた。
男は中心となり〝黄衣の王〟を崇拝するカルト的な組織を作り上げた。しかしその実態は男が望む世界崩壊を実現しようとする組織である。
(実態を認識しているのは男本人と、彼が信用した一部のものに留まる)
男は作り上げた組織と巨万の富を使って、この世界を並行世界も含めて全て人間諸共に消し去ることを計画し、そのための道具を作り出した。
それがHO救世主に渡されるテレイドスコープである。
1st〜3rdでは黒幕がどんなことをしてきたかを少しずつ暴く形となっている。3rdの終わりで黒幕から直接的な接触が初めてなされ、4thで対決をするという格好になっているがこれは黒幕である男が小心者であるという証拠に他ならない。いわゆる典型的な小者である。
⒈それは洋の場の困惑
君たちは再び世界を渡る。
何度体験してもこの瞬間は慣れることがないと感じるかもしれない。
世界を渡り、次に辿り着いたのは明かりの灯る夜の街。
煌々と輝く橙の灯りが街を照らし、街のそのものが灯火のようでもある。
街そのものは統一されない様々なものが混ざり合い、和のもの中のもの洋のもの──様々なものが隣り合いそしてひしめき合っていた。
<目星><聞き耳>
【目星成功情報】
道には多くの人が行き交い、そして視線のほとんどは君たちに向けられている。
【目星失敗情報】
道には多くの人が行き交っている。
【聞き耳成功情報】
人々が囁き合う声が聞こえる。
「破壊者よ……」
「この世界を壊すつもりか」
「どうして破壊者が……」
【聞き耳失敗情報】
人々が何かを囁き合っているが詳細は聞こえてこない。
【探索箇所】
高層ビル、公園、市場、路地裏
【路地裏】
人の気配が少ない街の奥へと君たちは入っていく。
空同様に薄暗いこの場所は、きれいな場所とはお世辞にも言い難い。
街の大通りと比べると裏手ゆえか灯りが少なく薄暗い印象だ。
人の姿は全くなく、不気味さを感じる。
<聞き耳>
【聞き耳成功情報】
ざわざわと風が鳴る。
その音に混ざって変な声が聞こえてくる。
風の音ではない明確な声は叫び声のようにも聞こえた。SANC <0/1>
【聞き耳失敗情報】
ざわざわと風が鳴る。何故だか嫌な気配を感じたような気がした。
