あの日を再び求む

言葉というのは毒だと思う。
俺はその毒に翻弄され続けているんだ。ある時は人の明確な悪意という形で、ある時は無意識の刃という形で、明確な敵意と不明確な攻撃意思に振り回される。
相手の言葉、自分の言葉、その全てに絶望の影がちらついているんだ。そしてそれは今日も俺を蝕む。
形のない鋭利な刃物は俺だけじゃない、人々を切り裂いては絶望と争いを産んだ。壊して壊して壊して、それでも止まらない。
俺はいつしか疲弊しきって、何も出来なくなった。一歩も動けない、動きたくない。そんなふうに思っていた。
それなのに、そのはずなのに。俺はまた立ち上がる、立ち上がってしまう。

きっとそれが俺なんだろう。あの日見た明るくて、柔らかで、あたたかい夢を、もう一度見るために。