メッゾの二人の受け持つ番組は、外でロケをするものも多くある。そのうちの一つで広い公園でのロケを行うことがあった。
青々と広がる一面の草花が環と壮五、そしてスタッフたちを迎える。少し離れたところにある小さな店が、今回のロケを行う場所だ。
いつもと変わらず、話題の商品を二人で揃って紹介してから、やはり普段通りのコメントと共にロケを終えていく。
無事にオーケーの声がかかり、撤収を待つ間に環がおもむろに芝生の方へと向かっていった。
「環くん?」
どうしたのだろうかと思い、壮五は環の名前を呼ぶ。
「そーちゃん、来て」
青々とした場所の一角にしゃがみこみながら壮五の方を振り返り手招きをしていた。
「どうしたんだい?」
「これ、四つ葉のクローバー」
環の指指している先には、確かに葉を四つに開いたクローバーがある。
「すごいね」
「見に来たらここにあった。ラッキー」
嬉しそうに笑う環を見ていると、壮五も嬉しくなり自然と笑顔になった。
「一人より二人がいいと思って、そーちゃん呼んだ」
「幸せのおすそ分け、ということだね。ありがとう、環くん」
「どーいたしまして」
二人してしゃがみこみ、四つ葉のクローバーを見つめる。ただそれだけのはずなのだが、幸せの感情が伝播するようだった。
