夢に見る言葉(45)

「好きだよ」
 その声を待ち望んでいた。夢なのか現実なのかすら分からない。だが、その言葉だけは天にも登るように気持ちにさせる。
 それだけで充分なような、もっともっとと強請ってしまいそうな、気持ちが複雑に混ざりあっていた。
 自分のことを大切にしてくれた人は他にも確かにいるが、相方は特別だ。
 そう、特別だと思っている。環は。
 これはきっとまだ夢だ。起きたらいつものように、寮でのみんなと生活が待っている。
 そのはずだ。